2021 Fiscal Year Research-status Report
人工呼吸器離脱アセスメントE-learning教材の実用化モデル開発と評価
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21K21203
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Research Institution | St. Luke's International University |
Principal Investigator |
木村 理加 聖路加国際大学, 大学院看護学研究科, 助教 (10907679)
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Project Period (FY) |
2021-08-30 – 2023-03-31
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Keywords | 人工呼吸器離脱 / アセスメント / J-BWAP / 臨床看護師 / 非同期e-learning |
Outline of Annual Research Achievements |
人工呼吸器離脱アセスメントプログラムJ-BWAPを学習するe-learning教材を広く臨床適用可能な形態とするための実用化モデルを開発し評価するという本研究の目的に向けて、2021年度は研究計画書に記載した研究内容Ⅰ「臨床看護師に対するe-learning教材を用いた臨床看護教育に関するニーズ調査」に取り組み、継続中である。 研究計画Ⅰ-1ではCOVID-19による学術的変革期にある中、臨床教育に用いられる非同期e-learningに搭載されたテクノロジーやその学習効果と課題を明らかにするために、スコーピングレビューを実施した。COVID-19を契機に院内教育が大きく変化し、効果的にe-learningが用いられていることが明らかになった。e-learningに用いられているテクノロジーにはゲーミフィケーションやインタラクティブ性の高い機能が活用され、学習への動機づけや相互作用性に関する非同期e-learningのデメリットを補う目的として用いられていた。今後さらに発展する学習形態である非同期e-learningにおいて、現状とその課題について明らかにする有用な研究であり、これから開発するe-learning教材に活用すべき機能を検討するために意義のある研究内容であった。 本研究の学術的独自性は、COVID-19により学習形態の変革期にある中、臨床看護師のニーズに即した教材を開発することで臨床的要請の高いプログラムを開発する点にある。そのため、前述したスコーピングレビューの結果を参考に日本の臨床で求められるe-learningの形態について、臨床看護師に対する学習ニーズに関するweb調査を行うことで、J-BWAP e-learning教材実用化モデルの改定点について示唆を得ていく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2021年度、研究内容Ⅰ「臨床看護師に対するe-learning教材を用いた臨床看護教育に関するニーズ調査」としてスコーピングレビューと臨床看護師に対するニーズ調査の2つの研究を実施することを予定していた。スコーピングレビューの実施にあたり、検索ワードの選定および組み入れ基準・除外基準について、共同研究者とレビュー作業を行いながら修正を重ね、繰り返し作業を実施したため時間を要した。そのためニーズ調査について2022年度に実施していく予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
2022年7月までにニーズ調査を実施、その結果を踏まえて研究内容Ⅱ「調査結果に基づいた学習効果を高めるためのe-learning教材の改定と評価」を実施していく。具体的内容としてⅡ-1e-learning教材の開発(高性能シミュレータによる事例作成やe-learningシステムの改定)」を2021年12月までに実施、Ⅱ-2「試作版J-BWAPe-learning教材に関するインタビュー調査(看護師対象)」を2022年2月までに実施予定である。
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Causes of Carryover |
学会費を計上していたが、すべてオンライン学会へと変更となり旅費が発生しなかった。また臨床看護師に対するweb調査が2022年度に実施することになったため、次年度に繰り越しとなった。
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