2021 Fiscal Year Research-status Report
高齢COPD患者に対する多職種で行う在宅呼吸リハビリテーションプログラムの構築
Project/Area Number |
21K21209
|
Research Institution | Institute for Health Economics and Policy, Association for Health Economics Rsearch and Social Insurance and Welfare |
Principal Investigator |
北村 智美 一般財団法人医療経済研究・社会保険福祉協会(医療経済研究機構(研究部)), 研究部, 研究員 (40908175)
|
Project Period (FY) |
2021-08-30 – 2024-03-31
|
Keywords | 在宅医療 / 呼吸リハビリテーション / データベース研究 / ヘルスサービスリサーチ / 在宅ケア / 訪問看護 / 訪問リハビリテーション / 多職種連携 |
Outline of Annual Research Achievements |
慢性閉塞性肺疾患(以下COPD)患者に対する在宅呼吸リハビリテーション(以下在宅呼吸リハ)は、頻回な通院等を必要とせず、身体機能が低下している患者や重症度の高い患者でも利用可能なサービスとして推進が期待されている。日本において在宅呼吸リハは、訪問看護・リハビリ テーションを中心とした多職種で行うものの、そのケアプロセスや効果の実態については明らかになっていない。 本研究では、訪問看護・リハを利用する高齢COPD患者に対する効果的な在宅呼吸リハプログラムを作成することを目的に、①医療介護レセプトデータを用いてケアプロセス及び効果の実態調査を行い、②多職種に対して在宅呼吸リハのケアプロセス及び課題に関するインタビュー調査を行う。本研究における最終的なゴールは、訪問看護・リハ利用者の特徴に合わせたより質の高い在宅呼吸リハを実施するための具体的なプログラムを作成・提案することである。 令和3年度は、2自治体の医療介護レセプトデータの構造・不備の確認を行った。1自治体に関してはデータの確認・取り込みが完了し、次年度以降、研究計画に必要なデータクリーニングおよび必要な形にデータの成型を行う予定である。1自治体に関してはデータの不備が確認され、現在自治体や匿名化委託先に原因を確認中である。 また、インタビュー調査に関しては、先行研究をレビューし、有識者の意見を聴取しながらインタビューガイドを作成した。次年度以降に調査を行う予定である。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
令和3年度中に医療介護レセプトデータの分析を開始予定であったが、データの不備等が確認され、データのクリーニング作業に予定より時間がかかっているため。 インタビュー調査に関してはコロナ渦の影響により在宅医療領域においても業務圧迫が続いており、調査開始時期を延長した。
|
Strategy for Future Research Activity |
産前・産後休暇および育児休業の取得のため、令和4年4月から研究中断と1年間の研究期間の延長を申請・受理されている。そのため、令和5年4月に研究再開後に、データの確認作業が終了した1自治体の医療介護レセプトデータの分析を開始する。インタビュー調査に関しては、コロナ渦による臨床業務の圧迫状況を鑑みながら、研究再開後早期に開始する。
|
Causes of Carryover |
令和3年度使用しなかった使用差額を、インタビュー調査の実施費用や、その他、学会・論文投稿への諸経費として使用する。
|