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2021 Fiscal Year Research-status Report

Relationship between diaphragm function assessed by ultrasonography and postoperative pulmonary complication in patients after esophageal cancer surgery

Research Project

Project/Area Number 21K21245
Research InstitutionAkita University

Principal Investigator

大倉 和貴  秋田大学, 医学部附属病院, 理学療法士 (70910313)

Project Period (FY) 2021-08-30 – 2023-03-31
Keywords食道癌 / 術後呼吸器合併症 / 呼吸筋 / 横隔膜 / 超音波画像解析
Outline of Annual Research Achievements

本研究の目的は、根治的手術が予定されている食道癌患者を対象とし、超音波画像解析を用いて測定された横隔膜機能が術後呼吸器合併症(PPCs)の新たなリスク指標となりうるか検討することである。さらに、術後の横隔膜機能低下を助長する要因を明らかにすることで、術前から横隔膜機能の向上が必要な症例の抽出に繋げることを目指す。2021年度は従来から横隔膜を含む吸気筋の筋力の指標として用いられる最大吸気口腔内圧(MIP)に関して診療録を用いた予備的検討を行った。その結果、食道癌患者では術前にMIPが低値なこととPPCsの発生には関連があることを明らかにした。その関連は従来からPPCsの発生に影響するとされる年齢や癌の進行度などの影響を考慮しても同様の結果であった。従って、超音波画像解析を用いて評価する横隔膜機能に関しても仮説通りの知見が期待される。この結果は今年度に学会報告を行う予定で準備を進めている。また、2021年度は40例の食道癌患者を対象に横隔膜の超音波画像解析評価を行った。最終的に36例を解析対象とすることができた。その結果、PPCsを生じた症例では超音波画像解析で算出した横隔膜筋厚変化率が低値である傾向が見られている。一方でPPCsの有無で安静時の横隔膜筋厚には大きな差が見られないことから、筋厚そのものよりもより機能的な側面を評価する筋厚変化率の方がよりPPCsに関連することが考えられる。この結果は今年度に学会報告を行う予定で準備を進めている。2022年度は更に症例数を追加し、術前後の横隔膜筋厚や筋厚変化率の推移とその要因に関しても解析を行っていく。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

新型コロナウイルス感染症の影響もあり手術件数が少なく、解析対象が予定よりも少ない状況である。しかし、仮説した結果は概ね得られている。目標症例数は80から100例であるため、引き続き症例の集積を行う予定である。

Strategy for Future Research Activity

2022年度は当初の予定通り80から100例を目標に症例の集積を続ける予定である。また、学会発表や論文を通して結果を報告していく。

Causes of Carryover

物品購入に予定した支出額と実支出額の差額により次年度使用額が生じた。2022年度の消耗品購入費用に充当する予定である。

URL: 

Published: 2022-12-28  

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