2022 Fiscal Year Annual Research Report
機械学習システムの構築を効率化する自動永続メモ化ライブラリ
Project/Area Number |
21K21279
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
中丸 智貴 東京大学, 大学院総合文化研究科, 助教 (70908293)
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Project Period (FY) |
2021-08-30 – 2023-03-31
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Keywords | 機械学習 / データサイエンス / Python / Jupyter Notebook / 探索的プログラミング / 基盤的ソフトウェア |
Outline of Annual Research Achievements |
最終年度である本年度は、提案する基盤的ソフトウェアの実装及びその評価実験、さらにそれら成果の発表に取り組んだ。具体的には、効率的な試行錯誤を実現するノートブック環境である Multiverse Notebook の実装し、現実世界で行われる試行錯誤の履歴データを用いて Multiverse Notebook 上でのプログラム実行に要する時間的・空間的コストの事前評価を行った。Multiverse Notebook の実装技術の概要については The ACM SIGPLAN conference on Systems, Programming, Languages, and Applications (SPLASH 2022) にてポスター発表を行い、履歴データを用いた評価については 第25回プログラミングおよびプログラミング言語ワークショップ (PPL 2023) にて口頭発表を行った。
本年度の間に実装技術の概要と事前評価については発表できたものの、実装技術の詳細や、より大規模なデータを用いた評価実験はまだ発表できていない。そのため、今後も研究を継続し、早急に国際学会での発表を行うことを目指す予定である。また、実際にプログラマが行った操作を分析したり、インタビューを行ったりするユーザスタディについては未だ取り組めていない。しかしながら、そのような評価も提案ノートブック環境の価値を検討する上で重要であるため、今後そのような調査・実験についても早急に取り組み、提案技術の改善点の模索する予定である。
上述のように、いくつか未達成である点は残されているものの、技術概要や事前評価は発表することができ、新たな研究活動のスタートアップとしては一定の進捗を達成できたと考えている。
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