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2021 Fiscal Year Research-status Report

Anticipatory use of acoustic information in L2 processing: Visual world paradigm studies

Research Project

Project/Area Number 21KK0006
Research InstitutionWaseda University

Principal Investigator

中村 智栄  早稲田大学, 理工学術院, 准教授(任期付) (30726823)

Project Period (FY) 2021-10-07 – 2026-03-31
Keywords第二言語習得 / 予測的処理 / プロソディー / 音素 / 文理解
Outline of Annual Research Achievements

日本,アメリカ, フランス間での国際共同プロジェクトである本研究では, 単語レベルの音素情報理解と文レベルのプロソディー情報理解でどのような予測的処理が行われているか. また, 日本語とフランス語という異なる言語を母語とする英語学習者の英語音声文理解を観測することで母語の語順と音声情報が第二言語の理解にどう影響するかを明らかにするための眼球運動計測実験を行っている. 令和3年度10月から3月の間に, フランス語・イタリア語のミニマルペアを用いた単語レベルの予測的処理の実験準備を始めた. 単語レベルの音素情報理解を明らかにするため, イタリア語のgeminate/singletonを持つ単語のミニマルペア20ペアとともに2つの無関係な単語の4つをスクリーンに提示し, 被験者(パリ在住のイタリア語母語話者40人)が指示を聞いて正しい単語をクリックする間の眼球運動を計測する実験を計画している. 本年度は, フランス語・イタリア語での実験のターゲットとして用いるgeminate/singletonのミニマルペアを選出し, 無関係な単語を含めた4単語の出現頻度を統一したアイテムの選出を行なった. 文レベルの処理を対象にした研究では, 日本語とフランス語を母語とする英語学習者を対象に(1)と(2)の文構造とプロソディー情報を用いた実験を行った. 現時点では被験者の数が必要数に達していないが, 今後データ数が増えることで母語話者と学習者の間に見られる結果の違いが母語に関わらず第二言語学習者全体に見られるものなのか, 母語転移の影響によるものなのかの分析を行う.
(1)Tap (%) the frog (%) with the flower.
(2)First, hang the green ball. Next, find the BLUE(L+H*) ball.

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

今年度中に海外共同研究者が所属するLLFラボ(フランス)及びMIT(アメリカ)を訪問予定であったが、新型コロナ感染症の拡大により海外出張が不可能となった。また、各国において対面での実験に制限が生じたため、フランス語母語話者、英語母語話者を対象とした実験を行うことができなかった。

Strategy for Future Research Activity

令和4年度の7月から8月及び2月から3月にフランス・アメリカの海外共同研究者を訪問し、フランス語母語話者、英語母語話者を対象とした実験準備を進める。フランスで実施するイタリア語・フランス語母語話者のデータ収集は、海外共同研究者が所属するLLFラボが用いる被験者プールを使ってすでに被験者候補が集められているため、眼球運動計測機材の設置と実験のセットアップが完了し次第直ちに実験を開始できる予定である。早稲田大学で実施する日本語を母語とする英語学習者のデータ収集については、フランスで行われるデータ収集と同じ条件で実験を行うためのセットアップが完了し次第実験を開始する。日本、フランス、アメリカにおいて、目標数の被験者(各実験1グループごと30人)からデータを収集し, その分析作業を補助する為のリサーチアシスタントを雇用する。日本とフランスでは既に大学のラボで眼球運動計測実験補助業務を経験し本研究で提案する実験手順に精通した人員が確保できているためRAの選定に時間を割く必要はないが、アメリカで計画している実験については新型コロナ感染症拡大に伴う制約が多いため、実験環境、RAの雇用を令和4年度中に解決するつもりである。同時進行で、ウェブベースでの眼球運動計測を実験システム開発のため、ウェブカメラを用いたインターネット環境で行うデータ収集と研究室固定型の眼球運動実験の比較を行い、ウェブカメラを用いた実験で統計的信頼性のあるデータが得られるかの検証を行う。

  • Research Products

    (3 results)

All 2022 2021

All Journal Article (3 results) (of which Int'l Joint Research: 2 results,  Peer Reviewed: 2 results,  Open Access: 2 results)

  • [Journal Article] L2 Learners Do Not Ignore Verb’s Subcategorization Information in Real-Time Syntactic Processing2022

    • Author(s)
      Nakamura Chie、Arai Manabu、Hirose Yuki、Flynn Suzanne
    • Journal Title

      Frontiers in Psychology

      Volume: 12 Pages: -

    • DOI

      10.3389/fpsyg.2021.689137

    • Peer Reviewed / Open Access / Int'l Joint Research
  • [Journal Article] CELER: A 365-Participant Corpus of Eye Movements in L1 and L2 English Reading2022

    • Author(s)
      Berzak Yevgeni、Nakamura Chie、Smith Amelia、Weng Emily、Katz Boris、Flynn Suzanne、Levy Roger
    • Journal Title

      Open Mind

      Volume: - Pages: 1~10

    • DOI

      10.1162/opmi_a_00054

  • [Journal Article] Integrating prosody in anticipatory language processing: how listeners adapt to unconventional prosodic cues2021

    • Author(s)
      Nakamura, C., Harris, J. & Jun, S-A.
    • Journal Title

      Language, Cognition and Neuroscience

      Volume: - Pages: 1-24

    • DOI

      10.1080/23273798.2021.2010778

    • Peer Reviewed / Open Access / Int'l Joint Research

URL: 

Published: 2022-12-28  

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