2021 Fiscal Year Research-status Report
Japan-Russia joint research on the formation process of Neolithic society in Sakhalin Island
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21KK0009
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
福田 正宏 東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 准教授 (20431877)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森先 一貴 独立行政法人国立文化財機構奈良文化財研究所, 都城発掘調査部, 主任研究員 (90549700)
太田 圭 東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 助教 (30908520)
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Project Period (FY) |
2021-10-07 – 2026-03-31
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Keywords | サハリン / 更新世/完新世移行期 / 新石器化 / 国際学術交流 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、サハリン国立大学との国際共同研究を実施することにより、これまで未解明であったサハリン島における後期旧石器時代末~新石器時代初期の文化動態を明らかにする。1年目となる本年度は、既存資料の分析調査等を行う準備期間とした。 当初の計画では、ロシア連邦ユジノサハリンスク市にあるサハリン国立大学考古学教育博物館を訪問し、資料整理及び次年度に本格的な共同調査を実施するための研究打合せを行う予定であったが、コロナ禍の影響により海外渡航して学術交流を行うことが難しくなった。そのため、海外共同研究者側がサハリン島内で現地調査を実施し、日本側参加者は本研究に先だつ予備調査で得られたデータを日本国内で整理・分析した。そして、双方で得られた成果をオンラインで共有することにより、具体的な調査候補地の選定を行い、問題の所在に関する議論を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
コロナ禍の影響により渡航して学術交流を行うことができなかったため。
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Strategy for Future Research Activity |
コロナ禍の影響による渡航制限があるなかでオンラインによる情報共有と議論をすることはできた。次年度以降も、この通信手段を積極的に活用する必要がある。一方で、本年度末にロシア連邦を取り巻く国際問題が勃発し、日ロ間で国際学術交流を推進する妨げになるような事態に発展してしまった。海外共同研究者側とは緊密に連絡をとっており、両国間の関係が改善されるまで本研究の本格的な開始を遅らせる必要があるという点で、合意を得ている。
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Causes of Carryover |
コロナ禍の影響により海外渡航することはできなかったが、今年度中に海外共同研究者側が現地で事前調査を行っている。そのため、次年度から本格的に開始するサハリン島における共同発掘調査の実施とともに、渡航回数を増やすか現地滞在期間を延ばすかして、海外共同研究者側が保管する出土遺物の調査・分析を行う必要がある。一方で、本年度末にロシア連邦を取り巻く国際問題が勃発し、日ロ間で国際学術交流を推進する妨げになるような事態に発展してしまった。両国間の関係が改善され、日本側、相手国側双方が通常通り研究に従事することができると判断されるまで、本研究の本格的な開始を遅らせることを検討する。
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Research Products
(3 results)