2022 Fiscal Year Research-status Report
The State, Politics and Religious Nationalisms: Iran's Western Border Region in Comparative Perspective
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21KK0019
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Research Institution | Tokyo University of Foreign Studies |
Principal Investigator |
松永 泰行 東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院, 教授 (20328678)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
Colak Vakkas 東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院, 研究員 (90913418)
貫井 万里 学校法人文京学院 文京学院大学, 人間学部, 准教授 (90549578)
横田 貴之 明治大学, 情報コミュニケーション学部, 専任准教授 (60425048)
鈴木 啓之 東京大学, 大学院総合文化研究科, 特任准教授 (50792488)
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Project Period (FY) |
2021-10-07 – 2025-03-31
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Keywords | クルディスタン / 市民団体 / 政治結社 / スンナ派 / イスラーム主義運動 / トランスボーダー / ムスリム同胞団 / クルド語文献 |
Outline of Annual Research Achievements |
2022年9月に研究代表者がイランへ出張し、共同研究者が所属するテヘラン大学世界学研究科を含む諸機関を訪問し、1週間に亘り、共同研究者との研究打ち合わせ、共同研究者と共に関係者の訪問および聞き取り面談調査の実施、現地語資料の収集などを通じた共同研究を行なった。本訪問は、世界的なコロナ禍発生以降、初めてのものであり、実現できたことは大変重要であった。また短期間の訪問ではあったが、共同研究者と対面で共同研究を実施することで、共同研究の基盤構築の観点においても、今後の研究遂行の打ち合わせ及び計画立案の観点からも、大変有意義かつ成果のあるものであった。 本年度の現地での共同研究においては、新型コロナウィルス感染状況がまだ限定的ながら継続していたため、訪問先もテヘランに限定し、現地滞在期間も短期間に留めざるをえず、イラン西部地域を訪問するには至らなかった。しかしながら、上述の通り、テヘランにおいてイラン西部地域出身の複数の関係者と面談する機会を含む、多数の関係者や研究者との面談・聞き取り調査の機会が得られ、イラン西部地域における調査研究の欠如を一部埋め合わせることができた。 また帰国後に国内の研究分担者、研究協力者を交えて、現地調査・共同研究実施の成果報告を兼ねた研究会を2022年10月に実施し、研究の進捗状況の共有を図った。 2023年1月から3月にかけて、東京外国語大学においてMostafa Khalili 氏を本研究の非常勤研究員(研究協力者)として雇用し、イラン西部地域に関する現地調査の計画や既存研究の吟味を研究代表者と共に実施した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
共同研究者の所属機関を訪問し、共同研究の端緒を開くことができた。 国内において研究会の開催、非常勤研究員の雇用を通じた共同研究を実施できた。 また今後の国際共同研究を進めるに当たって、計画準備の側面において実質的な進展が見られた。
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Strategy for Future Research Activity |
1. 2023年度には、研究代表者のみならず、一部の研究分担者も共同研究者所属先であるテヘラン大学世界学研究科を訪問し、共同研究に実施に参画できるよう準備をする。また引き続き、現地語文献等の収集を含め、イラン内外における面談調査やフィールドリサーチを通じ、共同研究の進展を図る。 2. Mostafa Khalili氏を2023年度より研究分担者に追加し、共同研究へより直接的な貢献を可能とする。また新たな非常勤研究員(研究協力者)の雇用を含め、共同研究実施のための更なる工夫を講じる。 3. 研究成果の一部は、海外における学会・研究集会での報告や研究雑誌への投稿を始める。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルスの世界的な感染状況およびイランとその周辺国(イラク)の国内政治情勢の変化(具体的には、不安定化)を踏まえ、予定していた追加の海外出張の実施を延期したため、その分の未執行予算を次年度使用に回した。 次年度においては、イラン及び周辺国の国内状況を慎重に見極めながら、出張を実施に移す計画である。
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Research Products
(7 results)
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[Book] 『エジプト』2023
Author(s)
横田 貴之(編著)
Total Pages
280
Publisher
ミネルヴァ書房
ISBN
9784623094981