2021 Fiscal Year Research-status Report
Democratic practices and the transformation of citizenship: building a new analytical framework from a comparative study of Japan and Korea
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21KK0030
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
遠藤 知子 大阪大学, 人間科学研究科, 准教授 (00609951)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
二羽 泰子 東京大学, 大学院教育学研究科(教育学部), 特任助教 (20802507)
高谷 幸 東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 准教授 (40534433)
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Project Period (FY) |
2021-10-07 – 2026-03-31
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Keywords | シティズンシップ / 協同組合 / 福祉 / 障害者運動 / 移民 |
Outline of Annual Research Achievements |
合同研究会:2月に研究代表者、分担研究者、海外共同研究者と韓国の研究者2名を含む計6名で第一回目の合同研究会をオンラインで開催した。研究会では、本研究の概要について韓国側の研究者と理解を共有した上で、研究内容や今後の研究計画の進め方について議論を行った。東アジアの文脈におけるシティズンシップ論について共通の理解を深めるため、関連文献の読書会を始めることに合意した。
研究代表者と分担研究者は各自、それぞれの分担研究に関する先行研究の検討を行った。研究代表者は海外共同研究者とともに、近年のシティズンシップ論に関する先行研究を検討し、本研究課題の共通の枠組みとしてシティズンシップを人々の政治・社会参加と社会制度の相互作用として捉える視点に着目した。
また、韓国における社会的協働組合の活動について知るため、11月にはソウル近郊の社会的協働組合(就労支援・介護サービスなどの福祉分野、住宅関連分野)を訪問し、現場スタッフや関連研究者へのインフォーマルな聞き取りと情報収集を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初の計画では2021年度中に研究代表者と分担研究者が渡韓する予定であったが、新型コロナ感染症の影響で2021年度中の渡航は実現できなかった。このため、メンバー全員による対面での研究打ち合わせや面談、事前調査のための現地での情報収集などを行うことができなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
2022年度は、研究全体の枠組みや共通理解を深めるために東アジアのシティズンシップに関する読書会を開催するとともに、引き続き各自の研究分野に関する先行研究を検討する。8月には研究代表者・研究分担者が韓国に渡航し、海外共同研究者の所属機関である延世大学で合同研究会を開催する予定である。合同研究会では、それぞれが研究報告を行い、各自の研究の進め方について議論を行う。韓国滞在中に各自がそれぞれの研究分野の関連研究者や活動家を訪問し、今後の調査のための情報収集を行う。
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Causes of Carryover |
3月中に研究代表者と研究分担者が韓国に渡航する予定であったが、新型コロナウィルス感染症の影響で渡韓を断念し、出張旅費の支出がなかったため、未使用額が生じた。2021年度の未使用額は2022年度以降の旅費として使用する計画である。
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