2022 Fiscal Year Research-status Report
Religious moral reasoning in the frame of dual process approach: Cultural differences in religious moral reasoning and thinking style.
Project/Area Number |
21KK0042
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Research Institution | Osaka Metropolitan University |
Principal Investigator |
山 祐嗣 大阪公立大学, 大学院文学研究科, 教授 (80202373)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山 愛美 京都先端科学大学, 人文学部, 教授 (00230300)
橋本 博文 大阪公立大学, 大学院文学研究科, 准教授 (00759714)
中村 紘子 東京電機大学, 理工学部, 研究員 (30521976)
眞嶋 良全 北星学園大学, 社会福祉学部, 教授 (50344536)
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Project Period (FY) |
2021-10-07 – 2026-03-31
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Keywords | 二重過程理論 / モラル推論 / 宗教的信念 |
Outline of Annual Research Achievements |
本プロジェクトの中核となる、宗教的信念の弁証法的思考とそれに影響を与える直感的・分析的認知スタイルの国際比較研究は、現在計画中で、ウェブ実験によって日本・英国・フランスにおいて実施が予定されている。宗教的信念と直感的・分析的認知スタイルの測定には、質問紙を使用する。また、学術誌の「認知科学」の論文において、分析的認知の内省的システムが直感をどのように制御するのかについて論じられ、分析的認知が、共感を操作することによると結論づけられた。しかし、共感の狭さから、それは同時に分断をもたらす可能性があることも、パリで行われた国際会議で議論された。 このほか、Wu, Yama, & Zakaria (2023)の研究では、中国人と日本人が互いに相手を低コンテクスト文化スタイルとみなしていることが示された。この理由は、両国民とも相手国民に対して、自分の国のコンテクストが共有されていないとして、低コンテクストスタイルで話しているからであると、推定された。また、Frontiers in Psychologyにおいて"The role of culture in human thinking and reasoning"という特集の編集を行った。さらに、Bence Bagoを中心に多くの国々からデータを収集した義務論的・功利的推論に基づくモラルジレンマ研究が、Nature Human Behaviourから出版された。この推論は基本的に文化普遍的だった。 山愛美は、「君の名は。」を宗教的体験として分析している。眞嶋良全は、超常的信念への文化の影響を検討した。また、橋本博文は、モラルジレンマに二重過程理論を適用し、功利的判断と義務論的判断について論じた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2021年度は、新型コロナウイルスの影響でほとんど研究活動を行えなかったが、2022年度は、ツール大学やパリにおいて研究の検討会や国際会議を開催することができ、それによって、研究の進展が促進された。
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Strategy for Future Research Activity |
山祐嗣は現在計画中の、宗教的信念の弁証法的思考とそれに影響を与える直感的・分析的認知スタイルの国際比較研究を実施する。山愛美は宗教的体験についての理論化、橋本博文はモラル推論に適用できる二重過程理論の精緻化、眞嶋良全と中村(鈴木)紘子は、分析的・直感的認知スタイルと疑似科学信念や陰謀論信念等の関係について検討を行う。
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Causes of Carryover |
初年度は、新型コロナウイルスの流行で活動がほとんどできず、本年度に繰り込された。それが、さらに次年度に繰り越されている。
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Research Products
(18 results)