2023 Fiscal Year Research-status Report
デバイスインフォマティックによるバックコンタクト型ペロブスカイト太陽電池の実現
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21KK0097
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
當摩 哲也 金沢大学, ナノマテリアル研究所, 教授 (20415699)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
SHAHIDUZZAMAN MD 金沢大学, ナノマテリアル研究所, 助教 (00822222)
中野 正浩 金沢大学, 物質化学系, 助教 (80724822)
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Project Period (FY) |
2021-10-07 – 2025-03-31
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Keywords | ペロブスカイト太陽電池 / 長寿命 / バックコンタクト構造 |
Outline of Annual Research Achievements |
国際共同研究先であるカナダクイーンズ大学Nunzi教授が来学されて、国際共同研究の打ち合わせや国内開催の国際会議でも情報収集などを行い、国際共同研究の今後の計画や進捗状況の確認を行った。今後は、相手側研究者の来学と国内メンバーの海外訪問を活発化することを確認し、共同研究の体制についても確認を行った。さらに、研究代表者の當摩教授,若手研究者のMd. Shahiduzzaman助教,博士課程1年の学生と,カナダクイーンズ大学Nunzi教授の研究室を訪問し,クイーンズ大学での研究についての説明と議論を行った。本年度は,10報の国際共同研究論文の発表を行うことで,国際共同研究の推進を行うことができた。研究内容として,高価なフォトリソグラフィー技術を用いないで,簡便かつ低コストなp層とn層の交互配列構造を完成させ,従来のサンドイッチ型ペロブスカイト太陽電池に代わるバックコンタクト型ペロブスカイト太陽電池の実現を目指すことを目的としている。本年度は,実際に真空蒸着技術を用いて,バックコンタクトが可能となる薄膜構造をパターン化できるか実験を行った。シャドウマスクを通して段階的に薄膜を形成することに成功している。ペロブスカイトを除く各層の厚さは100 nmであり,クラックや欠陥は見られなかった。このことは,真空蒸着法により,均一なパターン化された薄膜を形成できる可能性を証明している。断面SEM像観察では,200μmのギャップと幅を持つ電極ギャップを使用した場合,非常に精密なバックコンタクト構造に近い構造の構築を確認できた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度は,10報の国際共同研究論文の発表を行うことで,国際共同研究の推進を行うことができた。
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Strategy for Future Research Activity |
本年度は,10報の国際共同研究論文の発表を行うことで,国際共同研究の推進を行うことができた。来年度は,本年度に出来なかった学生の長期派遣や他の共同研究先への訪問などを行い,国際共同研究の推進を図る予定である
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Causes of Carryover |
学生の長期派遣が今年度中にできなかったため,来年度に長期派遣を行う。
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