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2021 Fiscal Year Research-status Report

Clarifying evolution and function of foam nests produced by Japanese and Taiwanese green frogs

Research Project

Project/Area Number 21KK0100
Research InstitutionWakayama Medical University

Principal Investigator

茂里 康  和歌山県立医科大学, 医学部, 教授 (90357187)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 原本 悦和  国立研究開発法人産業技術総合研究所, 生命工学領域, 主任研究員 (30540869)
多中 良栄  和歌山県立医科大学, 医学部, 講師 (50504073) [Withdrawn]
氏家 和紀  和歌山県立医科大学, 薬学部, 助教 (70910280)
絹見 朋也  国立研究開発法人産業技術総合研究所, 計量標準総合センター, 主任研究員 (90293125)
稲垣 英利  国立研究開発法人産業技術総合研究所, 生命工学領域, 主任研究員 (90344126)
Project Period (FY) 2021-10-07 – 2025-03-31
Keywordsアオガエル / モリアオガエル / シュレーゲルアオガエル / シロアゴガエル / 次世代シーケンサー / プロテオーム解析
Outline of Annual Research Achievements

新型コロナウイルス感染症の蔓延により、2021年度の台湾への渡航が不可能となった。台湾側研究者とは、web会議を定期的に開いて議論を継続して繰り返した。しかし、デルタ株やオミクロン株による第5波及び第6波の感染爆発が継続して、台湾本島でのアオガエル科のカエルの採集、日本側の研究代表者及び共同研究者の台湾への渡航が不可能となった。そこで日本国内に生息するアオガエル科のカエル(モリアオガエル、シュレーゲルアオガエル)と特定外来生物であるシロアゴガエルの3種類にターゲットを絞って、研究を遂行する事にした。
シュレーゲルアオガエルと台湾にも生息するシロアゴガエルの泡巣構成タンパク質の遺伝子を解析した。産卵前後のシュレーゲルアオガエルとシロアゴガエルのメスから泡巣を分泌する輸卵管RNAを抽出し、これを次世代シーケンサーで解析した。その結果、モリアオガエル泡巣の主要構成タンパク質22種類のオーソログのほとんどが、シュレーゲルアオガエルとシロアゴガエルにも存在することが示された。また、モリアオガエルとシロアゴガエルでは、Ranasumurfin, Hylaserpin, Superoxide disumutase (SOD), Vitelline membrane outer layer protein (VMOP)等の遺伝子が共通して強く発現しており、これらが両種で共通する泡巣構成タンパク質の主要成分であることを窺わせた。一方で、シュレーゲルアオガエルではこれらの遺伝子の発現が弱かった。また、モリアオガエルとシロアゴガエルの間でも大きく発現量が異なる遺伝子があった。例えばOnconase遺伝子はモリアオガエル輸卵管で発現しているが、シロアゴガエルの輸卵管ではほとんど発現していない。これはそれぞれの種の生息、産卵環境の違いを反映しているのであろう。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

日本台湾交流協会は、公式に国交の無い中華民国(台湾)との実務関係を処理するための日本の対台湾窓口機関である。本機関や外務省のホームページによると、新型コロナ感染症の蔓延のために、2021年5月19日から、台湾の有効な居留証を所持しない非台湾籍者の入境をしばらくの間停止し(台湾の在外事務所に特別入境許可を申請し、既に査証を得ている者も、同期間中の新規入境は認められない)。また、台湾におけるトランジットを全面的に停止している。上記理由により台湾に渡航できないので、研究遂行がやや遅れている。そこで日本にも台湾にも生息しているシロアゴガエルの泡巣について研究を行っている。

Strategy for Future Research Activity

本研究に関しては、日台の協力体制が既に確立されている。しかしweb会議を定期的に開いて議論を継続して繰り返しており、新型コロナウイルス感染症の終息後に、速やかに研究を開始できると確信している。またモリアオガエル・シュレーゲルアオガエル・シロアゴガエルの3種のアオガエル科のカエル泡巣を詳細に解析できた事により、台湾に生息している、シロアゴガエル属2種、アオガエル属5種の計7種の泡巣の解析が円滑に進むことが期待できる。

Causes of Carryover

新型コロナウイルス感染症の蔓延のために、台湾に渡航できなかったため。

  • Research Products

    (1 results)

All 2021

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results)

  • [Journal Article] 一泡吹かせる生物の泡2021

    • Author(s)
      茂里康、多中良栄
    • Journal Title

      生物工学会誌

      Volume: 99 Pages: 599

    • DOI

      10.34565/seibutsukogaku.99.11_599

    • Peer Reviewed

URL: 

Published: 2022-12-28  

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