2021 Fiscal Year Research-status Report
Elucidation of the etiology of congenital hypopituitarism and creation of new disease concepts based on pioneering analysis methods
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21KK0149
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
坂東 弘教 神戸大学, 医学研究科, 特命助教 (80790708)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井口 元三 神戸大学, 保健管理センター, 教授 (60346260)
蟹江 慶太郎 神戸大学, 医学部附属病院, 医員 (90905829)
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Project Period (FY) |
2021-10-07 – 2026-03-31
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Keywords | 下垂体機能低下症 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は先天性下垂体機能低下症の原因・病態について、申請者の持ちうるマテリアルを米国ミシガン大学のSally Camper研究室の持つ先進的な手法を用いて解析を行うものである。 [母体内環境因子曝露による下垂体機能低下症] (研究予定ではCdon遺伝子欠損マウスの予定であったが、入手困難であり、Otx2遺伝子欠損マウスに変更した)本研究課題の共同研究者である、大阪母子医療センター部長 松尾勲先生よりOtx2ヘテロの凍結胚(ICR background)を分与頂き、マウスの維持を開始した。既報通り、ICR backgroundでは表現型も正常であった。下垂体はLH, FSHを分泌することで性周期の維持にも働くことが知られているが、生殖も問題なく行っていることから、下垂体の各種ホルモン分泌異常が無いことも推察される結果であった。これまでの報告では、同マウスにおいての下垂体ホルモンの分泌状態については推察がなされていなかったが、妊孕性を評価することで同マウスが通常状態では明らかな異常がないことを推察し得る結果を得ることが出来た。現在当初の目標である母体内での環境因子曝露を開始しているところであり、次年度早々には下垂体を含めた頭部の形成異常について評価し得るものと思われる。 [日本人サンプルを用いた、新規先天性下垂体機能低下症の原因遺伝子の同定] 現在申請者の所属する神戸大学医学部の他、複数の共同研究者から先天性下垂体機能低下症の患者サンプルを収集中である。本年夏ころまでには収集し終え、解析に移る予定である、
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
マウスモデルについて当初予定していた遺伝子改変マウスの入手が困難であり、他のマウスに切り替えるまでに時間を要した。現在はマウス入手後に維持を開始出来ており、安定したところで実験に移行しつつある。
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Strategy for Future Research Activity |
マウスモデルの解析を継続し、新規原因遺伝子が同定された場合には、下垂体若しくは視床下部特異的遺伝子欠損マウスの作成、解析を予定する。
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Causes of Carryover |
マウス準備までに時間を要し、次年度使用額が発生した。次年度の動物実験に用いる予定である。
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