2023 Fiscal Year Research-status Report
Elucidation of the etiology of congenital hypopituitarism and creation of new disease concepts based on pioneering analysis methods
| Project/Area Number |
21KK0149
|
|---|
| Research Institution | Kobe University |
|---|
Principal Investigator |
坂東 弘教 神戸大学, 医学部附属病院, 特定助教 (80790708)
|
|---|
| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井口 元三 神戸大学, 保健管理センター, 教授 (60346260)
蟹江 慶太郎 神戸大学, 医学部附属病院, 医員 (90905829)
|
|---|
| Project Period (FY) |
2021-10-07 – 2026-03-31
|
| Keywords | 下垂体機能低下症 |
|---|
| Outline of Annual Research Achievements |
本研究は先天性下垂体機能低下症の原因・病態について、申請者の持ちうるマテリアルを米国ミシガン大学のSally Camper研究室の持つ先進的な手法を用いて解析を行うものである。
[母体内環境因子曝露による下垂体機能低下症]
Otx2遺伝子のヘテロ接合性変異マウスのICRバックグラウンドでの母体内にアルコール施注したembryoでは、下垂体形成の明らかな異常を認めることができなかった。そのため、発症閾値を考慮した実験が必要なのではないかと考え、C57BL/6を25%含んだ胎児を用いて検討を行ったところ、ラトケ嚢の形態異常や分化に関する異常が認められた。すなわち、現状の結果では、先天性下垂体機能低下症の発症要因として、遺伝的バックグラウンド＋遺伝子変異＋環境要因によって発症しうるものと考えられた。この結果は、下垂体のみならず、様々な先天性疾患の原因がこのような機構で起きていることを示すものと考えられる。現在、視床下部形成シグナルの異常について検討を開始している。この機構を明らかにすることで、メカニズムも含めて本概念について次年度早々には提唱し得るものと思われる。また、RNA シーケンスなどを用いて環境因子の意義について評価する予定である。
[日本人サンプルを用いた、新規先天性下垂体機能低下症の原因遺伝子の同定]
申請者の所属する神戸大学医学部の他、複数の共同研究者から先天性下垂体機能低下症の患者サンプルを収集し、ミシガン大学でのMIPS解析中である。
|
| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
マウスモデルについては視床下部形成シグナルについて染色過程がうまくいかず、RNA scopeへの移行に時間を要した。
また、MIPSについてはbioinfomaticianの解析に時間を要している。
|
| Strategy for Future Research Activity |
マウスモデルの解析を継続し、新規原因遺伝子が同定された場合には、下垂体若しくは視床下部特異的遺伝子欠損マウスの作成、解析を予定する。
また、メチローム解析でのエピジェネティック変化についても検討を考えたい。
|
| Causes of Carryover |
MIPSの進行が遅れたため、その費用として次年度使用額が生じた。
結果が出たところで研究費用として用いる
|
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
[Presentation] クッシング症候群におけるメチラポン単回投与への反応性の検討2023
Author(s)
辻本 泰貴, 山本 雅昭, 坂東 弘教, 山本 直希, 大町 侑香, 本村 悠馬, 大井 佑夏, 佐々木 百合子, 鈴木 正暉, 浦井 伸, 高橋 路子, 井口 元三, 小川 渉, 福岡 秀規
Organizer
日本内分泌学会 第33回臨床内分泌代謝Update
-
-
[Presentation] 当院におけるAGHDに対するGHRTの長期効果および安全性の検討2023
Author(s)
大井 佑夏, 山本 雅昭, 大町 侑香, 本村 悠馬, 辻本 泰貴, 佐々木 百合子, 鈴木 正暉, 山本 直希, 浦井 伸, 坂東 弘教, 高橋 路子, 井口 元三, 小川 渉, 福岡 秀規
Organizer
日本内分泌学会 第33回臨床内分泌代謝Update
-
-
-
[Presentation] 偽性Cushing症候群から発見に至ったNR3C1新規変異の一例2023
Author(s)
山本 直希, 木戸 希, 坂東 弘教, 山本 雅昭, 浦井 伸, 辻本 泰貴, 大町 侑香, 本村 悠馬, 大井 佑夏, 佐々木 百合子, 鈴木 正暉, 高橋 路子, 井口 元三, 小川 渉, 福岡 秀規
Organizer
日本内分泌学会 第33回臨床内分泌代謝Update
-
[Presentation] ラトケ嚢胞における染色マーカーの有用性と臨床像の関連2023
Author(s)
佐々木 百合子, 坂東 弘教, 神澤 真紀, 福原 紀章, 西岡 宏, 山田 正三, 浦井 伸, 本村 悠馬, 井口 元三, 山本 雅昭, 小川 渉, 福岡 秀規
Organizer
日本内分泌学会 第33回臨床内分泌代謝Update
-
-
-
[Presentation] 発症前後の画像的・血清学的変化を観測し得たニボルマブ,イピリムマブ投与後の劇症1型糖尿病・破壊性甲状腺炎同時発症の一例2023
Author(s)
樋口 雄一, 芳野 啓, 松田 琢磨, 高宮 麗, 岡本 真理子, 羽間 大祐, 坂東 弘教, 山本 雅昭, 福岡 秀規, 廣田 勇士, 小川 渉
Organizer
第66回日本糖尿病学会年次学術集会
-
-
-
-
[Presentation] 減量・代謝改善手術の早期治療効果予測におけるエゴグラムによる性格特性評価の有用性2023
Author(s)
永野 浩平, 西影 星二, 高田 綾子, 芳村 魁, 上田 真莉子, 山本 あかね, 高吉 倫史, 芳野 啓, 坂東 弘教, 裏川 直樹, 山本 雅昭, 福岡 秀規, 高橋 路子, 廣田 勇士, 小川 渉
Organizer
第66回日本糖尿病学会年次学術集会
-
-
-
-
-
-
-
-
