2022 Fiscal Year Research-status Report
evidence- based comprehensive assessment system for developmental disabilities
Project/Area Number |
21KK0227
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
岡田 智 北海道大学, 教育学研究院, 准教授 (10458862)
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Project Period (FY) |
2022 – 2024
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Keywords | 発達障害特性 / 包括的アセスメント / 自閉症 |
Outline of Annual Research Achievements |
包括的に自閉症スペクトラム特性を測定する自記式評定尺度であるThe Comprehensive Autistic Trait Inventor(CATI)及び心理的distress(メンタルヘルスの問題)を簡便に測定するKesseler10の尺度の日本語版,英語版の尺度内容を,共同研究者およびその同僚,研究代表者(筆者)で研究チームを組み,検討,議論してきた。英国学生サンプルの収集可能性について検討した。また,自閉症特性と日常の適応に関して,具体的な行動測定尺度の適用も含め議論してきた。 CATIは「社会的相互作用」「コミュニケーション」「反復行動」「柔軟性」「感覚過敏」「カモフラージュ」の6つの特性から成り立ち,特に過去の自閉症研究では見過ごされてきていた女性の困難にも対応できる尺度であることが,議論の中下でも確認された。 受入れ大学にて,研究倫理申請を受けることになり,対象,人数,質問紙,実施方法などの調査実施の具体的なプランニングをするとともに,研究倫理申請書類の作成を進めているところである。 また,自閉症傾向を6つの特性から把握するCATIの日本語版作成を文化間差異の観点から,議論を深め,日本語版尺度のに関する信頼性と妥当性の分析データについて,オリジナル尺度の開発者であるEnglish氏,そして英国調査での協力者になるIao氏と議論した。この議論の成果は,2023年7月に開催される国際学会で発表する発表資料としてまとめている最中である。 アセスメントを実施している臨床機関への視察は,英国学生調査に関する研究の進捗を見て進めていくことになっている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本課題のメインである英国での調査については順調に進んでいるが,英国臨床期間への訪問,見学の調整及び計画,そしてPunut氏と計画していたFour Item Mentalising Indexの尺度を使用した研究の議論は,まだ進められていない。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年6月までに受入れ大学の研究倫理審査を受け,承認を得たい。7月国際学会での研究成果を発表予定。10月までに英国学生への調査を実施し,データを得る。11月にデータ分析。 現場臨床機関への視察は受入れ研究者との英国学生への調査の議論や見通しがひと段落したところで調整を行う予定。
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