2022 Fiscal Year Research-status Report
Societal Diplomacy of Germany and Japan in Myanmar Democratic Transition in Comparison: A Theoretical and Empirical Nexus Approach
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21KK0229
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
張 雲 新潟大学, 教育・学生支援機構, 准教授 (70447613)
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Project Period (FY) |
2022 – 2023
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Keywords | ソサイエタル・ディプロマシー / Societal Diplomacy / 認知 / 日独 / 民主化 / ミャンマー |
Outline of Annual Research Achievements |
2022年度には、ドイツのベルリン自由大学政治学部(Otto-Suhr Institute for Political Science)のSenior Guest Researcherとして研究滞在し、理論枠組み構築と実証研究の両面共に大きな前進があった。 理論面においては、まずベルリン自由大学政治学部の研究者との緊密な意見交換を行い、欧州の有力大学と研究機関の研究者の学術交流などを通じ、ソサイエタル・ディプロマシー(SD)の理論分析枠組みの精密化をした。実証研究としては、ベルリン自由大学の研究者の助言をいただき、ドイツのソサイエタル・ディプロマシーにかかわる資料収集と分析を行った。ベルリン自由大学図書館などで文献収集を行ったほか、ドイツのソサイエタル・ディプロマシーに関する事例研究にかかわる関係者、ドイツの有力政党財団であるFriedrich-Ebert-Stiftung(FES)、Konrad-Adenauer-Stiftung(KAS)、元政府関係者、国際機関、EU、専門家などと幅広く面談と意見交換などを実施し、実証研究に必要とする資料収集ができた。また、日本のソサイエタル・ディプロマシーの事例研究においても、文献資料収集とともに、事例にかかわる責任者なども面談ができ、実証研究の調査を行った。 本研究を国際学術コミュニティに広く紹介し、ドイツ、EU諸国、米国などの大学、研究機関、国際会議などで積極的に研究発表を実施した。渡航前と渡航中に、オンライン会合も活用し、各国の研究者から助言を頂いた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
コロナ禍、そして記録的な円安の時期でのドイツへの渡航であるが、様々な困難を乗り越え、文献資料収集、理論枠組みの精密化、そして実証研究に関する調査と面談ができた。また、ドイツのみならず、EU諸国、米国などの有力大学、研究機関、国際会議などでの研究発表ができ、よいフィードバックをもらい、国際的な研究ネットワーク拡大にも資した。
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Strategy for Future Research Activity |
海外研究期間中に得られた研究資料と知見を精査したうえ、学術論文化し、国際学術誌への投稿を予定している。また、国際会議などを通じ積極的に研究発表を行う。
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Research Products
(12 results)