2014 Fiscal Year Annual Research Report
MEG実験-レプトンフレーバーの破れから大統一理論へ
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22000004
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
森 俊則 東京大学, 素粒子物理国際研究センター, 教授 (90220011)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大谷 航 東京大学, 素粒子物理国際研究センター, 准教授 (30311335)
三原 智 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 教授 (80292837)
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Project Period (FY) |
2010-04-21 – 2015-03-31
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Keywords | 国際研究者交流 / スイス : イタリア : 米国 : ロシア / ミュー粒子 / 超対称性 / 大統一理論 / PSI / 液体キセノン / 加速器 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成25年10月、液体キセノン検出器用光センサーの波形取得電子回路の開発を担当しているポールシェラー研究所の海外研究協力者から、開発中の波形取得電子回路の設計に深刻な問題があることが判明したとの報告を受けた。検討の結果、目標とする検出器性能を達成するためには電子回路の設計に大幅な変更が必要であることが判明し、また問題を修正した電子回路の完成は平成26年8月となる見込みであることがわかった。平成25年12月にこの電子回路を用いたプロトタイプ検出器による光センサー性能実証試験が予定されていたが、電子回路無しではセンサーの性能について完全な実証ができないため、電子回路の完成を待って光センサーの性能実証試験を実施し、光センサーの性能を確認した上で実機用光センサーの生産を開始することとした。電子回路を必要としない試験を先行して行う光センサーの生産工程において、性能とは直接関係しない部分の準備を並行して進めるなどの工夫により、実験計画全体に対する影響は最小限にとどめることが出来た。平成26年夏には設計を変更し問題を解決した波形取得電子回路が予定通り完成し、光センサー性能実証試験を実施した。試験の結果、開発した光センサーが液体キセノン中でゲイン10^6以上、ダークカウントレート約1Hz/㎟程度以下、アフターパルス確率5%以下、光子検出効率15%以上であることがわかった。これにより液体キセノン検出器実機に用いる光センサーとして十分な性能を有することを実証された。これを受けて実機用の光センサーの製作を開始することができた。
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Research Products
(5 results)