2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22000006
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
長野 哲雄 東京大学, 大学院・薬学系研究科, 教授 (20111552)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平田 恭信 東京大学, 医学部附属病院, 准教授 (70167609)
花岡 健二郎 東京大学, 大学院・薬学系研究科, 講師 (70451854)
寺井 琢也 東京大学, 大学院・薬学系研究科, 助教 (00508145)
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Keywords | 蛍光プローブ / 光増感剤 / MRI造影剤 / ケミカルバイオロジー / 分子イメージング / 臨床診断 / 化合物スクリーニング / 有機光化学 |
Research Abstract |
年度当初に設定した研究計画に従い、下記の3点について研究を行った。 (1)低酸素微小環境を可視化する近赤外蛍光プローブの開発とin vivo蛍光イメージングへの応用 in vivoにおける低酸素環境蛍光イメージングを目的として、蛍光団であるシアニン色素と還元酵素との反応部位であるアゾ色素とを連結した近赤外蛍光プローブを開発した。これらのプローブはin vitroや培養細胞のみならずマウス個体においても良好に機能し、肝臓や腎臓に対する虚血刺激に速やかに応答して蛍光強度が増大した。 (2)生体試料中のアクロレインを高感度に検出する新たな手法の開発 Michael反応と、ヒドラジンによるアルデヒド補足反応との2段階による新たなアクロレイン検出方法を開発した。種々の条件を最適化することにより、水溶液のみならずヒト血液サンプルを用いた場合でも、1μM未満という低濃度でのアクロレインの検出を達成した。更に、cyclophosphamide投与マウスにおける血中アクロレイン濃度の上昇を検出することにも成功した。 (3)近赤外領域に発光を有する新規蛍光団の開発と、蛍光プローブへの展開 キサンテンの酸素原子をSiやGe、Snに置換した新規ローダミン類を開発し、機能性蛍光プローブへの展開を行った。具体的には、光誘起電子移動(PeT)機構に基づくpH感受性蛍光プローブおよびZn^<2+>検出蛍光プローブを開発し、生細胞イメージングへと応用した。これら新規ローダミン類は同様の波長を有するシアニン類と比較して還元されやすく、電子移動還元(a-PeT)による蛍光強度制御が容易であるため、今後様々な蛍光プローブを開発する上で有用な骨格と考えられる。
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[Journal Article] Hypoxia-sensitive Fluorescent Probes for in vivo Real-time Fluorescence Imaging of Acute Ischemia2010
Author(s)
Kazuki Kiyose, Kenjiro Hanaoka, Daihi Oushiki, Tomomi Nakamura, Mayumi Kajimura, Makoto Suematsu, Hiroaki Nishimatsu, Takehiro Yamane, Takuya Terai, Yasunobu Hirata, Tetsuo Nagano
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Journal Title
the Journal of the American Chemical Society
Volume: 132
Pages: 15846-15848
Peer Reviewed
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