2014 Fiscal Year Annual Research Report
大脳皮質抑制性ニューロン皮質内分布とシナプス結合決定のメカニズム
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22220004
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
村上 富士夫 大阪大学, 生命機能研究科, 教授 (20089882)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宋 文杰 熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 教授 (90216573)
山本 亘彦 大阪大学, 生命機能研究科, 教授 (00191429)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 抑制性介在ニューロン / 子宮内電気穿孔法 / 尾側基底核原基 / 層分布 |
Outline of Annual Research Achievements |
大脳皮質の抑制性神経細胞の多くは大脳の腹側部に位置する内側基底核原基で生まれた後に大脳皮質に移動し、皮質のほぼ全層に分布するが、これらは興奮性神経細胞と同様に誕生日依存的に皮質内における層分布が決定する。残りの皮質抑制性神経細胞は外側・尾側基底核原基(LGE/CGE)に由来し、これらの細胞も皮質のほぼ全層に分布する。ところがこれらの細胞の層分布は誕生日に依存しない。他に考えられる原因としては異なる層に分布する抑制性神経細胞を生み出す神経上皮細胞がLGE/CGEの中の異なる部位にあることである。我々は子宮内電気穿孔法にトランスポゼースをコードした遺伝子を用いることでLGE/CGE由来の抑制性神経細胞をその誕生日に関係なく全て標識する方法を用いた。その結果、一部の動物群ではLGE/CGE由来の介在ニューロンは第一層に限局して分布したのに対して別の群の細胞では第一層を除く浅層、つまり2-3層に主に分布していた。以上の結果はLGE/CGE由来の皮質介在ニューロンの層分布は誕生日依存的に決まるのではなく、LGE/CGE内の神経上皮細胞の位置に依存することを示している。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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