2010 Fiscal Year Annual Research Report
秒角撮像遠赤外線干渉計による星生成領域核心部の観測
Project/Area Number |
22224002
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (S)
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
芝井 広 大阪大学, 大学院・理学研究科, 教授 (70154234)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川田 光伸 独立行政法人宇宙航空研究開発機構, 宇宙科学研究所, 准教授 (50280558)
深川 美里 大阪大学, 大学院・理学研究科, 助教 (40509840)
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Keywords | 光学赤外線天文学 / 銀河系星間塵 / 気球搭載望遠鏡 / 遠赤外線 / 原始惑星系円盤 / 星惑星系形成 / 干渉計 / 活動銀河核 |
Research Abstract |
世界初の宇宙遠赤外線干渉計FITE(Far-Infrared Interferometric Telescope Experiment)の基線長を20mまで延伸して、最終的に空間分解能1秒角を達成することが目的である。大規模星形成領域をこの分解能で遠赤外線観測を行い、ダスト分布の空間情報を得る。サブミリ波などの観測データとともに用いることで、ダストの温度分布と密度分布について圧倒的な解像度のデータが得られ、エネルギー源の特定、スターバースト本体の解明、原始惑星系円盤の温度解明に資する。さらには世界初の遠赤外線干渉計観測技術を発展させる。今年度は基線長8mで11、12月にブラジルの気球基地から打ち上げ観測を行う計画であった。観測天体はオリオンKL周辺の星生成領域と大マゼラン雲の30Dorを予定していた。基線長8mの場合、波長150ミクロン(現在の遠赤外線アレイの仕様)で空間分解能約4秒角に相当する。研究体制は遠赤外線干渉計システムの開発を担ってきた大学院生が、この研究のコアメンバーであり、サンパウロ大学のMagalhaes教授が観測天体選定・データ解析を担当する計画であった。12月の打ち上げ直前に装置に不具合が見つかり、日本に持ち帰って修理したが年度内にフライトを実施することができなかった。この装置を除いてフライト・観測の準備はできており、来年度に観測を実施する計画である。最も重要な技術的課題である3軸姿勢制御については学術雑誌論文にその成果を発表した(Nakashima et al.2010)。
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Research Products
(4 results)