2014 Fiscal Year Annual Research Report
川井型装置による核マントル境界の温度圧力発生とマントル最深部実験地球科学の展開
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22224008
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
米田 明 岡山大学, 地球物質科学研究センター, 准教授 (10262841)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊藤 英司 岡山大学, 地球物質科学研究センター, 研究員 (00033259)
辻野 典秀 岡山大学, 地球物質科学研究センター, 助教 (20633093)
芳野 極 岡山大学, 地球物質科学研究センター, 准教授 (30423338)
山崎 大輔 岡山大学, 地球物質科学研究センター, 准教授 (90346693)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | D"層 / 下部マントル / 結晶弾性 / 川井型装置 / GHz音速法 / 焼結ダイヤモンドアンビル / ポストペロブスカイト / ブリッジマナイト |
Outline of Annual Research Achievements |
進捗状況報告書提出後現在までの約一年半の期間における原著論文数は30本である。昨年4月の進捗状況報告書提出後に特筆すべき成果を4件達成するができた。 (1)新型焼結ダイヤモンドアンビルで109 GPaの圧力達成(2013年7月、SP8-BL04)。(2)パイロキシンの熱伝導率の系統的測定とエクロジャイトの熱伝導率の推定(2013-14年)。(3)非弾性X線散乱法による含鉄ブリッジマンナイトの結晶弾性測定(2013年6月、SP8-BL35)。(4)半導体ダイヤモンドヒーターでの超高温(3000 ℃以上)達成(2014年7-8月)。 (1)の成果は川井型装置で100GPa(百万気圧)超の圧力を世界で初めて達成したものであり、世界に向けてインパクトのある情報発信ができた。本成果をもとに2014年3月、岡山大学地球研で“D”層シンポジウム”を開催した。外部から19名、内部から14名が参加した。(2)はエクロジャイトの熱伝導率をもとに沈み込み帯スラブが従来の説よりも深くまで水を運搬できることを指摘した。(3)は鉄を含んだブリッジマンナイトの結晶弾性を世界に先駆けて測定し、バルク音速とS波速度の逆相関組成依存性を確認した。本基盤研究Sの代表的成果の一つになる。(4)は、“今後の発生温度の検証が必要”であるが、インパクトの高い成果である。(1,2)は岡山大学広報を通じてプレスリリースを行った。(3,4)も論文発表のタイミングを捉えてプレスリリースを行う予定である。次頁の評価書所見の最初で指摘された“圧力温度発生の遅れ”は後半での努力により挽回した(期間中に98 GPaから113 GPaまで、15 GPa増の発生圧力向上を達成)。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(12 results)