2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22225005
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Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
岡畑 惠雄 山形大学, 理工学研究科, その他 (80038017)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 俊太郎 甲南大学, 付置研究所, 講師 (40456257)
古澤 宏幸 東京工業大学, 生命理工学研究科, 助教 (60345395)
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Project Period (FY) |
2010-05-31 – 2015-03-31
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Keywords | 水晶発振子 / QCM / 翻訳反応 / 翻訳速度 / mRNA / タンパク質 |
Research Abstract |
本研究の目的は、水晶発振子マイクロバランス(QCM)を用いて翻訳過程の解析を行うことである。昨年度までに、QCM上でmRNAからの翻訳により生成するタンパク質を補足することにより、翻訳速度が求められることを見出した。この成果を受けて本年度は、mRNAの長さを変えて]翻訳されるタンパク質の分子量を長くすると,翻訳時間も長くかかることから翻訳速度を求めることができた。分子量100から500までのタンパク質で調べたところ翻訳速度は1分間に11アミノ酸程度であった。これは翻訳反応を追跡しながらその速度をもとめた世界で初めての例であり、米国化学会誌(JACS)のその成果を発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
これまでにいろいろな方法で翻訳速度を求めようとした例はあるが、本研究で示したような、翻訳反応を質量変化としてin situで追跡しながら翻訳速度を具体的な値(11 amino acid/min)と求めた例は初めてである。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度では,タンパク質の長さは人工タンパク質と言われてもしかたのない単純な配列を繰り返してタンパク質の長さを変化させたが、来年度は長さや構造が異なる天然のタンパク質を翻訳させた時の翻訳速度を求める予定である。また、mRNA上にレアコドンやサイレントコドンを導入したときの翻訳速度についても検討する予定である。
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