2014 Fiscal Year Annual Research Report
MDC・SHGによる誘電現象としての有機薄膜の電子輸送・分極構造評価と素子特性
Project/Area Number |
22226007
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
岩本 光正 東京工業大学, 理工学研究科, 教授 (40143664)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
間中 孝彰 東京工業大学, 理工学研究科, 准教授 (20323800)
田口 大 東京工業大学, 理工学研究科, 助教 (00531873)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 分極構造評価 / キャリヤ輸送 / 電界分布 / 誘電分極 / 光第2次高調波 / マックスウェル変位電流 / 界面膜 / ドメイン形状 |
Outline of Annual Research Achievements |
「MDC・SHGによる有機界面膜のフレキシブル性評価とマクスウェル応力による量子的ドメイン形状制御」本研究項目では、昨年度に引き続き、色素を含有したリン脂質分子(NBE-PE)の水面上単分子膜における分極構造の評価を継続した。今年度は、昨年度改良したBAM-SHGの同時測定や振動除去システムを使い、より詳細な画像が得られるようになった。また、分極構造とSHG強度との関係について4×4行列法による詳細な理論解析を実施し、実際の計測結果から分極構造の詳細を得られるようになった。 「3電極系の有機FET構造を用いた柔構造分子膜素子のキャリア輸送の可視化と伝導解析」本研究項目では、顕微SHG法により有機FET構造素子のチャネル内電界分布を評価し、さらに時間分解計測と組み合わせることで、キャリア注入・蓄積・輸送過程を分離測定・評価している。本年度は昨年度に引き続き円形電極を用いた輸送異方性の評価とともに、単結晶材料における輸送特性の温度依存性から輸送機構の評価を行った。SHG法の特長は、注入過程の効果を考慮して、直接輸送過程のみの情報が得られることである。その結果、TIPSペンタセン薄膜では、輸送方向によらずマーカス理論によって輸送特性が説明できることが明らかとなった。 「2電極系有機積層構造素子のキャリア輸送のダイナミクスと再結合・発行に至る過程・劣化機構」本研究項目では、昨年度に引き続き、微小スポットスキャンによる劣化状態評価を継続し、今年度は有機太陽電池の劣化機構との関連性を議論するため、レーザー誘起光電流測定と組み合わせた評価を行った。また、有機積層構造素子において、通常のIV測定だけでは分からない各層の伝導機構について、SHGによる電界測定と組み合わせることによって実現できることを示した。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(74 results)