2010 Fiscal Year Annual Research Report
TDP―43過剰発現による孤発性ALSのサルモデル作製製
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22240039
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
横田 隆徳 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (90231688)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
漆谷 真 滋賀医科大学, 学内共同利用施設等, 准教授 (60332326)
桑原 聡 千葉大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (70282481)
内原 俊記 財団法人東京都医学研究機構, 東京都神経科学総合研究所, 副参事研究員 (10223570)
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Keywords | ALS / TDP-43 / Cystatin C / サルモデル / 外側核 / リン酸化ニューロフィラメンド / SHSY-5Y / AAV |
Research Abstract |
1) TDP-43過剰発現によるALSサルモデルの最適化として免疫刺激性の回避のためにアフィニティーカラムやゲル濾過HPLCを用いたベクターの精製を行った。 2) 早期病変を検索するために3x10E 12vg/mlのAAVを第6頚髄に投与して、早期病変(発症後数日)3頭と発症前3頭の合計6頭を作製して検索した。解剖の結果、神経病理学的に発症早期、または発症前に、手内筋を支配する脊髄前角の外側核の90%以上の神経細胞でTDP-43の細胞質への異常局在が示された。一方、内側核はTDP-43の細胞質への異常局在が示さず、同じalpha運動ニューロンでも、その分布によりTDP-43病態に差があることが示された.今後定量したい。 3) またTDP-43の核内過剰蓄積による神経障害の機構の解明として、A)TDP過剰発現モデルサルの脊髄前角にCystatin C陽性封入体を発見して、p62などとの2重染色を行った。Cystatin C陽性封入体はALSの特異的な神経病理学的なマーカーであり、本霊長類モデルがALSの疾患モデルとして有用であることを示唆すると考えた。ユビキチン化は明らかではなかった。また、SMI 31などによるリン酸化ニューロフィラメントの染色により、TDP過剰発現モデルサルの脊髄前角細胞の細胞質に異常リン酸化ニューロフィラメントの染色を認め、軸索異常が示唆された。 4) Hugh Bostock教授により開発された軸索興奮性測定法は非侵襲的にイオンチャネル機能を測定する方法であり、この方法を用いてTDP過剰発現モデルサルの正中神経の軸索膜の特性を検討し、早期にKchannelの異常が示唆された。 5)ヒト神経細胞腫(SHSY-5Y)に野生型、変異TDP-43をテトラサイクリンによって発現が誘導できるTet-onシステムを構築しつつある。
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[Journal Article] In Vivo application of an RNAi strategy for the Selective Suppression of a Mutant Allele2011
Author(s)
Kubodera T, Yamada H, Anzai M, Ohira S, Yokota S, HiraiY, Mochizuki H, Shimada T, Mitani T, Mizusawa H, Yokota T
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Journal Title
Human Gene Therapy
Volume: 22
Pages: 27-34
Peer Reviewed
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