2012 Fiscal Year Annual Research Report
TDP―43過剰発現による孤発性ALSのサルモデル作製製
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22240039
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
横田 隆徳 東京医科歯科大学, 医歯(薬)学総合研究科, 教授 (90231688)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
内原 俊記 公益財団法人東京都医学総合研究所, 東京都神経科学総合研究所, 副参事研究員 (10223570)
桑原 聡 千葉大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (70282481)
木村 展之 独立行政法人医薬基盤研究所, 霊長類医科学研究センター, 研究員 (80392330)
樋口 理 独立行政法人国立病院機構長崎川棚医療センター(臨床研究部), 免疫ゲノム医化学研究室, 室長 (50361720)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 筋萎縮性側索硬化症 / 動物モデル / TDP-43 / AAV / 軸索電流 / エクソソーム |
Research Abstract |
Flag標識TDP-43とGFPを同時に発現可能なアデノ随伴ウイルスベクター(AAV)を新規に開発してカニクイザル脊髄C6に注入し、TDP-43の拡がりを解析した。局所では注入部位から同心円状にGFPが拡がり、そのさらに外周にTDP-43が拡がっており、グリア細胞や神経細胞を介したTDP-43の伝播が示唆された。 神経細胞レベルでのこのTDP-43細胞間伝播メカニズムを解析するため、上記のAAVをカニクイザル胎仔大脳皮質初代培養神経細胞に接種し、免疫細胞化学的検索を行った。その結果、1.0 x 10E+10vg/mlに調整したウイルスベクターの接種により、特異的且つ効率的なFlagおよびGFP共陽性の神経細胞を多数確認できた。 また、TDP-43強制発現によるALSサルモデルにおいて、正中神経運動軸索における閾値追跡法による興奮性測定を行い、ALS患者での所見と比較検討した。持続性Na、一過性Na、fast K、slow Kの4種のイオン電流を評価し、ALS患者で認められる軸索興奮特性と類似の変化である持続性Na電流増加とfast K・slow K電流低下の所見が得られつつあり、注入側と対側の正中神経における所見と比較検討中である。 また、Onuf核を含むALS仙髄全体を、TDP-43を含む蛍光四重染色して高解像度のvirtual slide状でデジタル化し、細胞数や形態と封入体の関係を検索した。神経細胞の脱落や萎縮はOnuf核で乏しいことを定量的に初めて明らかにした。 さらに、強発光性カイアシルシフェラーゼ(GL)に着目し,ALS患者髄液中に微量に存在するエクソソームを高感度かつ定量的に検出・測定する技術開発を目的とする検討を行った.現段階では,精製エクソソーム画分に有意なGL活性は検出されておらず,表面抗原分子抗体の適切な選択が必要である.
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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