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2012 Fiscal Year Annual Research Report

ミラーニューロン仮説の定量的検証とその拡張

Research Project

Project/Area Number 22240048
Research InstitutionThe Institute of Physical and Chemical Research

Principal Investigator

藤井 直敬  独立行政法人理化学研究所, 適応知性研究チーム, チームリーダー (20392095)

Project Period (FY) 2010-04-01 – 2013-03-31
Keywordsミラーニューロン / サル / ECoG
Research Abstract

本研究計画では、社会環境の中で最も重要な他者の行動を、脳が如何に認知し、それに応じた社会的適応行動を実現しているかを、ニホンザルを用いて明らかにすることである。これまでの、他者認知は、ミラーニューロンと呼ばれる自己と他者の特定の意図的行動に反応する神経細胞活動を中心として、言語の進化や心の理論などと関連付けて議論されてきた。しかし、ミラーニューロン仮説には様々な疑問が投げかけられており、それに対する追試や検証作業は行われていない。特に、脳内のどの部位がどのように他者の意図認知に貢献しているのかの定量的検証は様々な技術的困難により不可能であった。そこで、この研究計画では、全く新しい多次元生体情報記録手法を用いて、この問題を明らかにすることとした。
24年度は、記録可能なチャンネル数をさらに倍にし、256チャンネルのECoG電極を使っての記録を可能にした。ミラーニューロン課題に関しては、2頭のサルを向かい合わせに座らせ、それぞれのサルが順番にエサを食べるという上肢の到達運動課題を行い、その時のサルの脳活動をECoG電極を用いて記録した。
その際の神経活動を解析すると、自己の運動に反応する運動関連領域が明らかにされた。その運動関連領域のうち、運動前野に他者サルの運動が行われた時にも反応する電極が見られた。これは、ミラーニューロンの条件を満たすのだが、他者サルがエサを貰う時に、記録サルは実は自分にエサが来るのではないかと期待して多少腕を動かしていた。そのため、ミラーニューロンに見える神経活動が単なる運動関連反応なのか、ミラーニューロン反応なのかを区別することが難しかった。
そこで、他者サルがエサを取る様子をビデオで撮影し、それをモニター越しに見せるという課題を行った。その結果、前頭前野、頭頂葉の一部、運動前野の一部、補足前野にミラーニューロン反応がみられた。

Current Status of Research Progress
Reason

24年度が最終年度であるため、記入しない。

Strategy for Future Research Activity

24年度が最終年度であるため、記入しない。

URL: 

Published: 2014-07-24  

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