2010 Fiscal Year Annual Research Report
骨格筋機能を維持・向上させる骨格筋再構築ネットワークの解明とスポーツ科学への応用
Project/Area Number |
22240071
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Research Institution | Hirosaki Gakuin University |
Principal Investigator |
吉岡 利忠 弘前学院大学, 社会福祉学部, 学長 (50056933)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
後藤 勝正 (山下 勝正) 豊橋創造大学, 保健医療学部, 教授 (70239961)
片桐 展子 弘前学院大学, 看護学部, 講師 (30075428)
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Keywords | 骨格筋 / マイクロRNA / follistatin / 細胞間コミュニケーション / 骨格筋再構築ネットワーク / シグナル伝達 |
Research Abstract |
老化ならびに発育障害やスポーツ活動中の不慮の事故等による骨格筋線維の萎縮や機能低下は、Quality of Lifeの著しい低下を招く。さらに骨格筋の機能低下は活動量を抑制し、骨塩量の低下や動脈硬化性疾病など個人の健康維持に問題であるばかりでなく、国民総医療費の増大につながる。したがって、予防介護の観点からも、骨格筋線維の萎縮や機能低下を抑制することは重要なテーマであるのは言うまでもない。同様に、健康・スポーツ領域においても、骨格筋量や機能の維持・向上はきわめて重要な課題である。そこで本研究では、骨格筋量および機能の維持・向上における組織幹細胞を中心とした骨格筋再構築ネットワークの解明を目的とする。本研究は4年計画で実施され、本年度はその1年目に当たる。まず、骨格筋の量的変化に伴うマイクロRNA(miRNAs)の変化を検討した結果、筋萎縮時(miR-1、miR-206)および萎縮からの再成長(miR-1、miR-133b、miR-206、miR-208b)に伴う発現量の変化を確認した。また、代償性筋肥大に伴いfollistatinおよびTRIM72の発現量が増加した。骨格筋肥大において重要な役割を演じている筋衛星細胞がストレス感受性を有し、ミオスタチン機能阻害によりその感受性をキャンセルすることができることが明らかとなった。以上より、骨格筋再構築ネットワークにおけるmiRNAsおよび細胞間コミュニケーション分子の発現変化が明らかとなった。今後、骨格筋再構築ネットワークに係る分子間のシグナルおよび細胞間シグナルの追球を推進することで、骨格筋量および機能の維持・向上における組織幹細胞を中心とした骨格筋再構築ネットワークの解明を目指す。
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Research Products
(18 results)