2011 Fiscal Year Annual Research Report
Ajaxログのラーニングマイニングによる評価とWeb会話ラボの研究開発
Project/Area Number |
22240078
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Research Institution | Tokyo University of Foreign Studies |
Principal Investigator |
芝野 耕司 東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 教授 (50216024)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐野 洋 東京外国語大学, 大学院・総合国際学研究院, 教授 (30282776)
市川 雅教 東京外国語大学, 大学院・総合国際学研究院, 教授 (20168313)
藤村 知子 東京外国語大学, 留学生日本語教育センター, 准教授 (20229040)
藤森 弘子 東京外国語大学, 留学生日本語教育センター, 教授 (50282778)
金子 比呂子 東京外国語大学, 留学生日本語教育センター, 准教授 (50224605)
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Keywords | e-ラーニング / 日本語教育 / CALL / LMS / 教育工学 |
Research Abstract |
これまでに開発したAjaxを利用した530万件以上の大量の情報(ログ)をいかに教育に活かすのかをラーニングマイニングとして,理論,技術及び教育の側面から体系化を行うとともに,"ヨーロッパ共通言語教育参照枠(Common European Framework of Reference for Language Learning, Teaching, and Assessment,CEFR)"で要求されるListening, Reading, Spoken Production, Spoken Interaction, Writingの5技能教育をe-Learning環境で完全に実現するWeb会話ラボ並びに関連する教授法及び新世代の教員養成方法の開発を行う。また,既開発の日本語e-Learning環境であるJPLANGにWeb会話ラボ教材の追加,LMS拡張,海外普及及び海外サポートを強化する。 【システム・評価班】申請時点の530万件のログはその後の1000万件増え,1500万件を超えた。このログの分析を行うとともに,ルールベースのダイナミックなドリルの生成についての検討を行った。また,教材内容をダイナミックに変更することを可能にし,上級教材を拡充する基盤として,日本の高校教科書指導書データを収集し,大規模な教科書コーパスの構築を行なっている。 【日本語教材班】日本語教材班は,まずWeb会話ラボの教材の開発を行った。 【日本語教授法班】教材班,評価班と共同で海外での講習会の実施に関する検討を行った。特に,3月にはセルビアのベオグラード大学を訪問し,セルビアで近隣のヨーロッパ及び中東地域の日本語教育関係者を集めた講習会の実施について,ベオグラード大学と共同開催の可能性の検討を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
次の3つの点で,計画以上の進展が期待できる。まず,当初の530万件のログが順調に利用者が増えたことから1500万件以上に拡大した。第2に,上級教材のダイナミックな生成を可能とする7000万語以上の日本語教科書コーパス整備の目処がついたこと。第3に,ベオグラード大学からの申し入れによって,ヨーロッパ及び中東地域の日本語教育関係者を対象とした海外での講習会の実施の可能性が出てきたことである。
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Strategy for Future Research Activity |
研究開発を行なっているシステムに関して,これまでの普及活動,学会での成果発表などにより,アジアを中心とした利用からヨーロッパ及び中東地域での利用が広がっている。これらのことから,今後,ヨーロッパ及び中東地域との共同研究開発の推進を検討したい。
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Research Products
(7 results)