2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22240079
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
寺澤 孝文 岡山大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (90272145)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
太田 信夫 学習院大学, 文学部, 教授 (80032168)
山田 剛史 岡山大学, 大学院・教育学研究科, 准教授 (10334252)
吉田 哲也 常葉学園大学, 教育学部, 准教授 (70323235)
松田 憲 山口大学, 大学院・理工学研究科, 講師 (10422916)
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Keywords | 潜在記憶 / e-learning / 紙メディア / スキャナ / 語彙習得 / 教育コンテンツ / 心の体温計 / 意欲向上 |
Research Abstract |
学習コンテンツと学習環境の拡充を中心的に進め、あわせて、研究成果の公表、学習者登録と意識データ収集の自動化を進めることを主な目的とした。前年度まで研究支援を提供してきた小中学校の支援を停止し、学習支援の要請を受けた学校の中から、小規模の支援が可能な3つの中学校を新たに研究支援の対象とし、支援システムの開発を進めた。学習コンテンツは、支援対象の中学校の要望を優先し、中学校英単語、小学校の漢字の書き取り、中学校の歴史と公民のコンテンツを整えた、また実験用e-learningシステムで利用する授業用、教員採用試験対策用のDB等の準備を進めた。学習環境の拡充では、e-learning用のサーバ類を整え、PCと一部の携帯電話で利用できる最低限の学習環境を再構築した。実験では、4ヵ月間継続し漢字書き取りドリルを実施し、各学習者に数種類のデータグラフを提供し、それを個別にまとめてフィードバックできるところまでシステムの自動化を進めた。さらに毎日のドリルに3項目ずつの意識反応を収集し、一つの尺度(12項目)に対する意識データを個別に3ヵ月で10回分収集できる状況まで整えた。それと別に4回の縦断的調査を実施し、そのデータから一部の学年で内発的動機付けが上昇する結果が得られた。また、ドリル用紙を各学校に設置したスキャナ(ScanSnap)で子ども自ら読み取りそれをデバイスサーバ(N-Transfer)とWEBストレージ(Evernote)を利用して収集する仕組みを構築し、遠隔で個人のデータ回収が可能になった。研究成果は、意味のないメロディの学習経験の影響が数ヵ月単位で保持される事実が主要な雑誌に掲載された他、サービス科学との関連を踏まえた成果を国際学会で発表した。一つ、登録システムに想定外の不具合が生じ、1つの小学校での研究支援が開始できず、関係者にご迷惑をおかけした。
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Research Products
(7 results)