2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22241028
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
山田 淳 九州大学, 大学院・工学研究院, 教授 (30136551)
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Keywords | ナノ構造形成 / プラズモン / 金属ナノ構造 / 光電変換 / 太陽電池 |
Research Abstract |
初年度は、ナノ粒子を変えてプラズモニックナノ構造体を作製するとともに、有機薄膜を作製し、試作試料の基本物性評価、電場シミュレーション、湿式系で光電流測定に取り組んだ。 (1)ナノ粒子、色素の合成(山田) プラズモニックナノ粒子として、金と銀のナノ粒子を化学還元により合成した。金ナノロッドは共同研究先の企業より入手した。分取用カラムを購入し、色素の大量合成を行った。 (2)ナノ構造体の試作(山田) 金ナノロッドについては、形状と会合構造体の関係を検討し、長さにより球状や束状構造を形成することが分かった。またラングミュアブロジェット法による基板への固定化の検討を開始した。一方、球状粒子については、静電吸着法等を用いてナノ構造体を電極上に構築した。 (3)ナノ構造体の評価(山田、PD、連携研究者:米村) 電極上に構築したナノ構造体のモルフォロジーは原子間力顕微鏡(AFM:現有)や電子顕微鏡(九大所有)で評価解析した。また色素やポリチオフェンのみのフィルムも作製し、モバイル計測ステーションを購入して、試作試料のキャパシタンス測定に取り組んだ。一方、ナノ構造体の電場増強空間についてシミュレーションできるようになった。特に、銀ナノ粒子については、光散乱強度の影響が強く、厳密な解析が必要であることが分かった。 (4)光電変換素子の試作と評価(山田、連携研究者:八尋) 色素やポリチオフェン薄膜、さらにプラズモニックナノ構造を組み込んだ光電変換素子を試作し、三極式光電気化学セル(既存)に組み込み、光電流波長依存性の測定を開始した。さらなる高感度化の改良を進めた。
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Research Products
(14 results)