2012 Fiscal Year Annual Research Report
特定神経細胞特異的プロモーターの大規模スクリーニングとそれを用いた脳高次機能解析
Project/Area Number |
22241048
|
Research Institution | The Institute of Physical and Chemical Research |
Principal Investigator |
鈴木 治和 独立行政法人理化学研究所, LSA要素技術開発グループ, プロジェクトディレクター (80333293)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
糸原 重美 独立行政法人理化学研究所, 行動遺伝学技術開発チーム, チームリーダー (60252524)
|
Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
|
Keywords | トランスクリプトーム / プロモーター / 視床 / トランスジェニックマウス / 回路遺伝学 / 睡眠 / 脳幹 |
Research Abstract |
本研究は、特異的プロモーター同定の革新的技術である「ライフサイエンスアクセラレーター(LSA)」と、回路遺伝学の技術連携で、「脳における任意の神経細胞機能をノックダウンする基盤技術(パイプライン)」を構築し、同定した標的脳領域に特異的なプロモーターを用いて同領域を機能解析する。今年度はレム睡眠に関わると考えられている候補二領域において20-50ng量のRNAを調製し、微量サンプル適応のマイクロアレイ法による解析を行った。コントロールと比較してターゲット領域で発現が高い遺伝子数十個についてAllen Brain Atlasでのシグナルと比較解析してみたところ、多くの遺伝子で選択的な発現が確認された。また、CAGEからエンハンサー領域を特定する手法を開発したので、これを用いて特定遺伝子のエンハンサー領域同定を試みたが、明らかな同定には至っていない。In situ hybridization による解析結果は、ノンレム睡眠中枢およびレム睡眠中枢を標識する可能性を示唆した。上記遺伝子は、それら自身が睡眠調節に直接関与する可能性を持つので、それらの機能を個別に明らかにする必要が有るとともに、それらの転写調節領域は今後の睡眠中枢の遺伝学的機能操作法の確立に資するツールとして期待される。視床核解剖用プロモーター候補として選択した遺伝子のBACベクターを用いて作成したCreマウスの一つは、視床網様核および不確帯特異的組み換えを誘導した。もう一つは束傍核選択的組み換えを誘導した。一方、広範な脳領域で組換え活性を誘導したベクターも有った。後者のベクターは発生初期に多様な細胞系譜で転写活性を持つと考えられた。視床束傍核特異的Creマウスを用いてNMDA受容体遺伝子に条件変異を導入した。このマウスは過活動性と協調運動の不全を示した。
|
Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Research Products
(8 results)