2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22241057
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
木村 大治 京都大学, アフリカ地域研究資料センター, 教授 (40242573)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
寺嶋 秀明 神戸学院大学, 人文学部, 教授 (10135098)
池谷 和信 国立民族学博物館, 民族社会研究部, 教授 (10211723)
安岡 宏和 法政大学, 人間環境学部, 講師 (20449292)
小松 かおり 静岡大学, 人文社会科学部, 教授 (30334949)
市川 光雄 (財)日本モンキーセンター, 所長室, 所長 (50115789)
北西 功一 山口大学, 教育学部, 教授 (80304468)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | アフリカ熱帯林 / 空洞化した森林 / タンパク質獲得 / 野生獣肉利用 / 家畜生産 / 魚類資源 / 生態人類学 / 自然保護 |
Research Abstract |
本研究課題(5年計画)の3年目である2012年度は,2011年度に引き続いて着実に現地調査を進めた。 まず2012年7月~10月に,研究協力者の増田弘を,長年にわたって研究代表者の木村を中心に調査を進めてきたコンゴ民主共和国赤道州イヨンジに派遣し,これまで手薄であった漁撈活動の実態の調査を進めた。増田は漁労キャンプに6週間にわたって滞在し,魚類資源獲得に関する詳細なデータを収集した。また研究協力者の山口亮太を2013年2月~3月に同じイヨンジ村に派遣し,2011年度から継続している世帯ごとの食物の重量計測,罠の位置のGPS計測を進めた。研究分担者の小松かおりは,2012年8月から10月にかけて,カメルーン,ガーナ,ペルーにおいて広域調査をおこない,熱帯林におけるタンパク質獲得の比較データを収集した。研究分担者の池谷和信は,2013年3月にウガンダにおいて,都市近郊のブタ飼養の調査をおこない,2011年度のコンゴ民主共和国・キンシャサにおける同様な調査との比較データを得た。 また本研究課題の成果を広く世界に向けて発信するため,「カメルーン・フィールドステーションホームページ」の英訳をおこない,公開した。http://jambo.africa.kyoto-u.ac.jp/cgi-bin/CameroonFS_en/wiki.cgi
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
計画は,2年目までの調査を継続し,着実にデータが集まりつつある。一方,収集したデータを先行研究と比較対照して位置づけ,論文にまとめていく作業はまだ手薄であり,今年度以降しっかりと進めていく必要がある。
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Strategy for Future Research Activity |
これまでの調査を継続していけば,熱帯林におけるタンパク質獲得に関する良質のデータを提供できるものと思われる。今年度も現地調査をしっかりとおこなっていく。一方,先行研究との比較対象とそれを受けての論文執筆,成果の一般に向けての発信については,計画の終了時を見据えて今後進めていく必要がある。
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