2012 Fiscal Year Annual Research Report
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22242029
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
栗本 英世 大阪大学, 人間科学研究科, 教授 (10192569)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
住村 欣範 大阪大学, グローバルコラボレーションセンター, 准教授 (30332753)
思 沁夫 大阪大学, グローバルコラボレーションセンター, 特任准教授 (40452445)
上田 晶子 大阪大学, グローバルコラボレーションセンター, 特任准教授 (90467522)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | フード・セキュリティ / 食品安全 / 流通・分配 / 農業・漁業 / 紛争 / 都市(化) / 貧困 / 嗜好性 |
Research Abstract |
1. 現地調査によるデータの収集 研究者が担当地域において現地調査を行い、フード・セキュリティに関する個別のデータを収集した。現地調査をおこなった研究者と担当地域は次のとおりである。ベトナム(住村、栗本、宮本、阿部、吉田)、内モンゴル(思沁夫、住村、栗本、宮本、ササール)、ウガンダ(ポチエ)、インドネシア(阿良田)、ロシア・ブリヤート共和国(チムゲ)、イギリス(上田)、ブータン(上田)、タイ(石高)、南スーダン(栗本、岡崎、内藤)、アラスカ(岸上)。 2. ワークショップでの討論と意見交換 国際ワークショップ「モンゴル地域の都市部における食生活の変化と安全性」:2012年7月13日~14日、内モンゴル大学。 国際ワークショップ「メコンデルタにおけるフード・セキュリティ、フード・セーフティ、環境」:2013年3月15日、カントー大学。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
現在までの研究は、メンバー各自の現地調査により、食料の「充分」の概念の構築や、「不充分」の状況に対する対処方法について、データ収集を行い、理解を深めてきた。 また、これまでの調査の結果を、内モンゴル、ベトナムにおいて、現地還元をするためのセミナーを開催した。また、食料の栄養素や添加物といった質的な面において、理系の専門家の視点からサンプルを収集して、科学的な調査を行った。
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Strategy for Future Research Activity |
平成25年度は、大阪で最終の国際シンポジウムを開き、これまでの成果を踏まえて、国内外の研究者及び実務者を交えて議論を行う。 本研究の焦点となっている、食料の「充分」の概念の再検討、「不充分」な状況への対処、フード・セキュリティをめぐるグローバルな構造とローカルな実践との関係、食料の質と安全等の課題について、研究メンバーの調査の結果とその分析を持ち寄り、総合的な検討を行う。 また、今後の成果発表についても、出版等に向けて、その可能性を探る。
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