2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22243017
|
Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
中西 久枝 名古屋大学, 大学院・グローバル・スタディーズ研究科, 教授 (40207832)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
北澤 義之 京都産業大学, 外国語学部, 教授 (90257767)
吉川 元 上智大学, 外国語学部, 教授 (50153143)
立山 良司 防衛大学校, 総合安全保障研究科, 教授 (20545818)
中村 覚 神戸大学, 大学院・国際文化研究科, 准教授 (60359867)
末近 浩太 立命館大学, 国際関係学部, 准教授 (70434701)
|
Keywords | トランスナショナル・イシュ |
Research Abstract |
本研究は3つの研究班から構成されるが、総括とそれぞれの班別の成果は以下のとおりである。 研究課題の総括として、「中東の紛争防止研究に関する新たなアプローチ-変貌するレバノン・ヨルダン・パレスチナからの視点」と題する国際シンポを開催し〔2010年11月6日〕、紛争防止研究の新たな潮流について議論を深めた。また、研究代表者は、現在民主化要求が起こっている地域の市民社会運動の現地調査を海外研究協力者〔ノルマン・クック氏〕とともに実施し、紛争防止の諸条件を整理した。海外連携では、アハラム研究所、オタワ大学、イラン国際問題研究所、トルコの戦略研究所と連携が進んだ。 1、 「紛争後の国家再建」班では、アフガニスタンのカルザイ大統領の講演会〔2010年6月7日〕、サバウーン大統領補佐官による復興開発の進展状況に関する意見交換会82010年12月日)、パレスチナにおいては、"Palestine Question : Current Issues and Challenges"と題する国際会議(2010年10月16日)を開催した。国家再建の現状と課題について、各役割分担者が先行研究と現状分析と課題の整理を行った。また、アフガニスタンの治安改革、パレスチナ人のレバノンの難民キャンプについての研究が行われ、現状と課題を整理した。 2、 「中東域内の国際協力」班では、"Peace and Security in the Middle East and Regional Cooperation : From Iran's Perspective"と題する国際会議を、イラン人研究者を招聘して実施(同志社大学CISMORとの共催)し、イランの内政と外交のリンケージが明らかになった。また、トルコの紛争防止政策、トルコのディアスポラコミュニティの動向調査が実施された。アフリカ、ヨーロッパの域内協力の観点からの研究は、先行研究の見直しを中心に調査が進んだ。 3、 「ペルシャ湾の安定化」班では、「中東におけるサウディアラビアの役割」及び「イランの安全保障政策」についての現地調査が実施され、当該諸国の政策の基本線を整理した。2に挙げた国際会議では、イランの湾岸外交の基本路線と安全保障政策について知見を深めた。
|
Research Products
(32 results)