2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22243017
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Research Institution | Doshisha University |
Principal Investigator |
中西 久枝 同志社大学, グローバル・スタディーズ研究科, 教授 (40207832)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
内藤 正典 同志社大学, グローバル・スタディーズ研究科, 教授 (10155640)
嶋田 義仁 名古屋大学, 文学研究科, 教授 (20170954)
立山 良司 防衛大学校(総合教育学群、人文社会科学群、応用科学群、電気情報学群及びシステム工, 総合安全保障研究科, 教授 (20545818)
伊勢崎 賢治 東京外国語大学, 地域文化研究科, 教授 (30350317)
大坪 滋 名古屋大学, 国際開発研究科, 教授 (40247622)
吉川 元 上智大学, 外国語学部, 教授 (50153143)
中村 覚 神戸大学, 国際文化学研究科, 准教授 (60359867)
末近 浩太 立命館大学, 国際関係学部, 准教授 (70434701)
北澤 義之 京都産業大学, 外国語学部, 教授 (90257767)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | トランスナショナル・イッシュ / 中東の紛争防止 / 安全保障論 / 平和構築 / イスラーム主義・世俗主義 / リージョナル・ガバナンス |
Research Abstract |
最終年度総括として、テヘラン大学のアスガルハーニー教授を招聘し「イラン国内政治と核問題の進展」と題する講演会を開催した。また、イスタンブールで11月8-9日、同志社大学で2013年2月16日にそれぞれ国際会議を開催し、3年間の研究成果を欧米、中東からの研究者とともに発表し、議論した。班別成果では、①「紛争後の国家再建」班では、伊勢崎がインド側カシミールの戦闘員のパキスタンへの越境的ジハード運動について、立山が、アラブの春がパレスチナ内部の分裂をもたらした点、イスラエルのガザ政策の問題点を明らかにした。②「中東域内の国際協力」班では、内藤がアラブの春後のイスラーム主義と世俗主義の相克を社会運動の側面から分析し、末近がアラブの春後の状況下で、イスラーム主義組織のNGOや企業体がアラブ諸国で支持基盤を拡大している点、またシリアやレバノンでは既存の体制を揺るがす不安定要因となっている点を分析した。北澤は、社会的弱者であるパレスチナ難民がシリア紛争でさらに標的になっている現状を明らかにした。地域機構の紛争解決能力については、吉川が予防外交論の視点から中東の紛争予防論を著書で展開した。嶋田はアフリカの紛争と平和構築の問題を人類史的な視点から捉え、中東の石油の枯渇が不安定要因になると著書の中で表した。大坪は、開発経済学のアプローチにより、経済成長/格差/貧困の三角関係のコントロールファクター分析を行い、securityに問題のある国家の開発パフォーマンスが特に低いことを検証した。③「ペルシャ湾の安定化」班では、中村がオムニバランシング論による中東の予防外交をあり方、サウディアラビアの国家安全保障の様相と国民のアイデンティティについて明らかにした。中西はイランの核開発問題が湾岸の安全保障に与える影響、核問題の行き詰まり状況の諸相とそれがシリア情勢に与えるインパクトを明らかにした。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(49 results)