2012 Fiscal Year Annual Research Report
金融リスクの計量化と統計的推測に関わる諸問題の解明
Project/Area Number |
22243021
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
大屋 幸輔 大阪大学, 経済学研究科(研究院), 教授 (20233281)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
生方 雅人 釧路公立大学, 経済学部, 准教授 (00467507)
深澤 正彰 大阪大学, 理学(系)研究科(研究院), 准教授 (70506451)
石田 功 大阪大学, 金融保険教育研究センター, 特任講師 (20361579)
大西 匡光 大阪大学, 経済学研究科(研究院), 教授 (10160566)
渡部 敏明 一橋大学, 経済研究所, 教授 (90254135)
谷川 寧彦 早稲田大学, 商学学術院, 教授 (60163622)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 計量ファイナンス / リスク管理 / ボラティリティ |
Research Abstract |
「金融リスク指標の開発」に関しては、資産価格に関するモデルフリー・インプライドボラティリティだけでなく、3次モーメントの情報を利用した指標として、インプライド歪度やインプライドレバレッジの導出に関する研究を行った。その結果、モデルフリー・インプライドボラティリティの導出方法を応用して、それらを導出することが可能であることが明らかとなった。「金融リスク指標の予測モデル構築」に関しては、実現ボラティリティのバイアスを考慮して、日次リターンとを実現ボラティリティを同時にモデル化するRealized Stochastic Volatility モデルにおいて、リターンの分布を一般双曲線非対称分布へ拡張した研究を行い、予測やVaRのパフォーマンスが改善する結果を得ている。また実現ボラティリティの2乗とモデルフリー・ボラティリティ・インデックスの2乗の差で定義されるボラティリティ・リスクプレミアムが将来の経済状態を予測する変数として有効かどうかを検討し、有効であるとの実証結果を得ている。ジャンプに関する研究としては、大きなジャンプに関するインプライド・ラージジャンプインデックスが金融危機の時期のような期間におけるボラティリティの予測に有効であることが明らかとなった。「金融リスクに対する選好の推測」については,関連する研究でノンパラメトリックなアプローチでは分析対象期間内で一定としなければ安定的な推定ができないことが判明している。従って,モデルフリー・インプライドボラティリティの推測に用いる手法を応用し,投資主体のリスク回避性を推定する方法に関して,その適用可能性について研究を行った。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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