2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22243031
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
金井 壽宏 神戸大学, 経営学研究科, 教授 (80135780)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
杉万 俊夫 京都大学人間, 環境学研究科, 教授 (10135642)
守島 基博 一橋大学, 商学研究科, 教授 (60230116)
高橋 潔 神戸大学, 経営学研究科, 教授 (90298555)
松尾 睦 神戸大学, 経営学研究科, 教授 (20268593)
中原 淳 東京大学, 総合教育センター, 准教授 (00342618)
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Keywords | 現場 / 実践 / 人材育成 / キャリア / リーダーシップ / 学習 / フィールド調査方法論 |
Research Abstract |
本研究の目的は、(1)現場ベースの人材育成を捉えるための方法論と(2)理論枠組みを確立した上で、(3)経験的なフィールド調査にもとづいて日本企業の有効な人材育成のあり方を明らかにすることにある。初年度にあたる本年度は、上記の目的のもと、当初の計画の通り、(1)現場ベースの人材育成を捉えるための方法論と(2)理論枠組みの構築を行った。第一に、現場ベースの人材育成を捉えるための方法論としては、具体的に、組織エスノグラフィ、ナラティプアプローチ、言説分析、アクション・リサーチといった方法論を検討し、問題点の洗い出しを行った。本検討の研究実績は、研究代表者である金井によって著書として公刊された。第二に、理論枠組みとしては、具体的に、研究会を通じて本科研メンバーのそれぞれの専門分野である、経験学習、心理的契約、組織社会化、HRM、キャリア論フォロアーシップといった観点からの深堀を行ってきた。本検討の成果は、国内外の学会報告および学術雑誌において発表された。当初の研究計画では、(3)経験的なフィールド調査を通じた検討は、次年度以降に計画されていたが、予定を前倒しして、以下、二つの調査に着手した。第一に、現場の実践を制度的な観点から検討するために、シャープの緊急プロジェクトに対する綿密なフィールド調査を行った。本検討の成果は、国内学会で報告を行うとともに、日本語および英語のワーキングペーパーとしてまとめた。これらの研究成果は、次年度以降に国内外の査読付き学術雑誌に投稿する予定である。第二に、トップインタビューの言説分析に着手している。これらの研究成果についても、次年度以降に学術雑誌を通じて公刊していくことを予定している。
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