2012 Fiscal Year Annual Research Report
顧客動線データを用いた消費者行動モデルの構築と実験
Project/Area Number |
22243033
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Research Institution | Kansai University |
Principal Investigator |
矢田 勝俊 関西大学, 商学部, 教授 (00298811)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川上 智子 関西大学, 商学部, 教授 (10330169)
中原 孝信 関西大学, ソシオネットワーク戦略研究機構, 研究員 (60553089)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 経営学 / 経営情報 / データマイニング |
Research Abstract |
本研究の目的は、RFIDを使って収集した小売店の店内顧客動線データを用いて、顧客の店内移動行為と購買行為の因果関係を明らかにする消費者行動モデルを構築し、店舗実験によってその有用性を検証することである。本研究では従来の購買履歴データと顧客動線データを統合することによって、どのような経路をたどり、どの売場にどれくらい時間を費やした顧客が何を購入したのかについて定量的に把握し、店内の移動と購買行動の関係を明らかにするものである。本年度は企業とのコンソーシアムを形成し店舗実験を重ねより理論的な検証を行った。 1.店舗実験、新しいマーケティング施策の実施:データ解析から得られる新しい知見をベースに、新しいマーケティング施策を策定し、店舗実験で検証を行った。顧客の店内行動と購買行動のモデル化と検証を行った。実験を通して、新しいマーケティング施策実施のオペレーション、組織問題について検討した。 2.顧客動線のモデル化・仮説検証:マルコフチェーンや確率モデルのアプローチから顧客行動のモデル化を検討した。またコロンビア大学との共同チームとともにさまざまな仮説の検証を行った。 3.国際ワークショップの開催:本研究を取りまとめ、国内外からもマーケティング、コンピュータサイエンスなどの研究者を招聘し、成果報告会を行った。特に、これらの技術・マーケティング施策の企業への導入を促進するため、産学連携のワークショップを開催し、研究成果の社会還元を促進した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
現在、これまでの店舗実験から得られた新しい知見をベースに新しいマーケティング施策を策定し、店舗実験において理論的に検証を行っている。顧客動線のモデル化・仮説検証についても、予定通りに検討・検証を行い、それらの成果については国際ワークショップや学会にて発表し、研究成果の社会還元を促進している。 いずれも実施計画に沿ってほぼ計画通りに進行している。 また、査読付きの海外学術雑誌、国内学術雑誌に採択された論文本数は順調に推移しており、順調に進展していると判断できる。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は昨年度の店舗実験を詳細に検証し、研究成果として公表する。また、企業とのコンソーシアムを形成し、店舗実験の詳細な分析を検討していく。成果は、国際ワークショップ(シンポジウム)および、産学連携ワークショップを主催し、積極的に公表していく。 具体的には、昨年度の店舗実験でRFID(センサーネットワーク技術)を用いて定量的に測定し収集した小売店の店内移動経路に関する顧客動線データと顧客の購買履歴データを用いて、顧客の店内移動行為と購買行為の因果関係を明らかにする消費者行動モデルを作成する。さらに、アルゴリズム開発とモデル化を実施する際に、WEBを対象に開発された技術を応用して、顧客動線データへの適用を試みる。 また、国際ワークショップ・産学連携ワークショップでは、本研究の取りまとめ、国内外からのマーケティングや計算機科学の研究者を招聘し、成果報告会を行う。
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Research Products
(9 results)