2010 Fiscal Year Annual Research Report
岡山孤児院の国際性と実践内容の質的分析に関する総合的研究
Project/Area Number |
22243041
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
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Research Institution | Fukuoka Prefectural University |
Principal Investigator |
細井 勇 福岡県立大学, 人間社会学部, 教授 (70190204)
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Keywords | 社会福祉 / 社会事業史 / 岡山孤児院 / 石井十次 |
Research Abstract |
本共同研究は、これまでの基礎的な共同研究と、石井十次資料館(宮崎県児湯郡木城町)所蔵資料の整理・目録化を継続発展させると同時に、岡山孤児院の事業の国際性に注目し、それが実践方法上のモデルとした英国バーナードホームとの実践内容の比較研究等を目指す。併せて、岡山孤児院事業を支えたアメリカン・ボード関係資料や、岡山孤児院とつながりのあった京城孤児院や中国上海孤児院等の関係資料収集を目指す。 平成22年度は、5年計画の最初の年度であるが、海外での資料収集を出来るだけ急ぐべきとの判断から予定を早め、韓国での岡山孤児院及び京城孤児院関係資料調査や英国バーナードホーム資料調査を実施することとした。主な活動実績は以下のとおりである。 1) 2010年8月25日~8月31日の日程で、石井十次資料館の現地調査を実施、写真資料集と高鍋町立図書館所関連資料目録の作成に向けた作業を共同で実施した。 2) 8月27日、本科研費研究の第1回研究会を高鍋中央公民館で実施した。研究報告として、安東邦昭「石井十次と朝鮮半島-日韓キリスト教の相克-」、姜克實「宗教信仰と社会責任の相克-石井十次と留岡幸助の比較-」、稲井智義「近代日本における『児童救済・保護』の教育社会学的考察」、三上邦彦・高松誠「ドクター・バーナードの事業活動と先行文献について」 3) 菊池義昭編集で2010年8月『石井十次資料館研究紀要』第11号(366頁)を刊行。 4) 安東邦彦、細井勇で韓国蔚山大学図書館等を計3回訪問、京城孤児院(その後済生院)等の新聞掲載記事資料収集を実施した。 5) 2011年3月23日~3月31日の日程で、三上邦彦、高松誠、細井勇、岩崎浩三等は英国バーナードズを訪問、バーナードホーム関係資料を収集した。
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Research Products
(8 results)