2010 Fiscal Year Annual Research Report
"最強"の電荷輸送性能を有する1・2次元共役分子骨格の探索
Project/Area Number |
22245020
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
関 修平 大阪大学, 大学院・工学研究科, 教授 (30273709)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
江 東林 分子科学研究所, 物質分子科学研究領域, 准教授 (40302765)
寺尾 潤 京都大学, 工学研究科, 准教授 (00322173)
前田 大光 立命館大学, 薬学部, 准教授 (80388115)
竹内 正之 独立行政法人物質・材料研究機構, ナノ有機センター, グループリーダー (70264083)
杉安 和憲 独立行政法人物質・材料研究機構, ナノ有機センター, 研究員 (80469759)
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Keywords | 伝導度 / 電荷移動度 / 共役高分子 / マイクロ波 / 有機半導体 / 有機太陽電池 / 有機エレクトロニクス |
Research Abstract |
有機エレクトロニクス材料は、有機半導体・太陽電池・電界発光材料などのアウトプットを志向し、現在活発に研究が進められているが、どのような分子を設計し、どのように積み上げれば、最終的な素子特性の向上への最短距離となるのかについて、現時点で明確な指針が与えられているとは言い難い。本研究では、これらの材料開発において、最も重要な物性である「電荷輸送性能」に特化して、いま一度、分子積層構造、階層構造・超分子構造制御を行う前の分子そのものの特性を見直し、特に1・2次元共役骨格構造において、どのような構造が電荷輸送に最も適しているかを明らかとし、"最適"な素子構造のための"最強"の電荷輸送性分子骨格の提案をめざし、本年度、時間分解マイクロ波伝導度測定法を用いて、液晶性超分子材料・共役高分子材料の分子内における電荷輸送特性の評価を行った。特に、分子(アニオン)認識型液晶材料の多様な積層構造について、その積層軸ごとの電荷輸送性能を明らかにすることに成功し、コアとなる分子の電荷輸送に対し最適化された超分子集積構造の設計指針を与えると考えられる。一方で、完全被服が共役分子鎖の電荷輸送特性評価に関し、分子間相互作用を完全に抑制したうえでの単分子電荷輸送特性を求め、フェニレンエチニレン骨格および完全固定型チオフェン骨格の本質的分子内電荷移動度を報告した。
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Research Products
(2 results)