2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22245028
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
吉澤 一成 九州大学, 先導物質化学研究所, 教授 (30273486)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
塩田 淑仁 九州大学, 先導物質化学研究所, 助教 (70335991)
蒲池 高志 九州大学, 先導物質化学研究所, 助教 (40403951)
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Keywords | 量子化学 / 生体関連化学 / 酵素化学 / 生物無機化学 / 触媒化学 |
Research Abstract |
当研究室では理論化学および量子化学計算に基づいて、酵素や触媒の構造と反応およびナノテク関連の先導的理論研究を行っている。まず、密度汎関数計算およびQM/MM計算により、窒素固定錯体、B12依存ジオールデヒドラターゼ、酸化機能をもつルテニウム錯体の構造と反応機構の研究を行った。また、鉄系のスピンクロスオーバー錯体のスピン転移に関する詳細な量子化学研究を行った。さらに、単一分子の量子輸送過程における分子軌道の役割を明らかにし、光応答性分子であるジアリールエテンの開環・閉環反応の理論解析を行った。これらの研究の一部は国内外との共同研究による成果である。具体的には、米国のLouisville大学、オランダのGroningen大学、東京大学、筑波大学、大阪大学、名古屋大学、九州大学の実験グループとの広汎かつ緊密な連携によって達成された業績である。また、当研究室は企業との連携研究も行い、具体的には三菱ガス化学(株)と過酸化水素製造に用いられるアントラキノン法の反応機構を量子化学計算により解明することができた。これらの実験グループおよび企業との共同研究は、Journal of the American Chemical Society、Angewandte Chemie、Chemistry-A European Journal、Inorganic Chemistry、Physical Chemistryなどの一流ジャーナルに掲載されており、量子化学といった基礎化学の発展に大きく寄与するものと考えられる。
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Research Products
(27 results)
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[Journal Article] DFT study on Activation and Protonation of Dinitrogen on Cubane-Type MIr_3S_4 Clusters(M=V,Cr,Mn,Fe,Co,Ni,Cu,Mo,Ru, and W)2010
Author(s)
H.Tanaka, et al
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Journal Title
Inorganic Chemistry
Volume: 49
Pages: 2464-2470
Peer Reviewed
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