2012 Fiscal Year Annual Research Report
マイクロ構造形成によるソフトメカニズムの機能性表面修飾
Project/Area Number |
22246019
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
鈴森 康一 岡山大学, 自然科学研究科, 教授 (00333451)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
脇元 修一 岡山大学, 異分野融合先端研究コア, 准教授 (40452560)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | ソフトロボット / 表面改質 / マイクロマシン / アクチュエータ |
Research Abstract |
研究課題に関する,微細加工技術,基礎的な特性研究,応用研究をあわせて進めた. ゴム表面に微細な構造物を形成するための基盤技術に関しては,昨年度までに実現した各種の加工条件を明確化し,精密NC加工,光造形加工に関して,昨年度までに得た研究成果が確実に研究推進に使いこなせるようになった.本年度注力した,静電気を利用して微細モールドにゴムを引き込みプロセスについては,残念ながら安定した吐出条件を実現はできなかった.しかしその代わりに,微細モールドへの真空チャンバ内でのゴムの注入技術を開発し,巣のない微細構造形成が安定してできるようになった. 表面機能修飾を行ったデバイスの基礎的な特性研究に関しては,親/撥水制御,摩擦制御,可変構造色,ともに,当初の計画に沿った成果が生れ,学術誌への論文発表や学会での発表を多数行った.中でも,摩擦制御とマイクロ吸盤を集積した表面の研究に関しては大きく進み,異方性の摩擦係数を持ったゴム表面,吸着対象の表面粗さに応じて,望んだ吸着特性を実現するマイクロ集積吸盤の設計試作が自由に行えるようになった. 将来の応用に向けた応用研究も行った.可変型回折格子に関しては,触覚センサを試作し応力分布が視覚的に把握できることを実証した.親/撥水ラバーに関しては,微小物をハンドリングするマイクロロボットハンド表面の表面修飾に応用し,微小物体のハンドリングが安定して行えるようになった.マイクロ吸盤に関しては,歯科咬合検査へ応用し,不正な咬合を検出できることを実験で示した.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
学術論文や学会発表等,順調に研究成果を発表している.
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Strategy for Future Research Activity |
順調に研究は進んでおり,当初の計画通り推進する.
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