2013 Fiscal Year Annual Research Report
超高耐力複合杭基礎構造の耐震信頼性設計法の高度化と健全度評価手法の開発
Project/Area Number |
22246060
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
鈴木 基行 東北大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (60124591)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 構造工学・地盤工学 / 維持管理工学 / コンクリート構造 / 健全性評価 / 振動試験 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は,(1)超高耐力を有する鋼・コンクリート複合杭基礎構造の開発,(2)地盤-杭基礎の動的連成挙動の解明および耐震信頼性設計法の高度化,(3)小型起振機を用いた大型構造部材の損傷探査技術の開発,(4)簡易点検手法に基づく杭基礎構造の構造安全性評価手法の提示,の4つの項目によって構成している.平成26年度の研究成果を以下に示す.
(3)小型起振機を用いた大型構造部材の損傷探査技術の開発:コンクリート構造物を対象として,はり供試体,床版供試体,水路供試体を作製して,載荷による曲げひび割れや空隙,凍結融解作用,電食による鋼材腐食を損傷として与えた.小型起振機の正弦波を変調させる周波数スイープ試験によって,供試体の周波数応答特性を測定し,共振周波数の低下に着目してコンクリート部材の損傷を検知することができた.そして,これらの供試体諸元と加振条件および測定精度を整理し,劣化要因ごとに検知可能な損傷レベルを明らかにした.
(4)簡易点検手法に基づく杭基礎構造の構造安全性評価手法の提示:劣化箇所を実験パラメータとしたRCはり供試体の環境促進実験(凍害と塩害)を行い,周波数スイープ試験によって供試体の剛性分布を示すことができた.この剛性分布と材料劣化モデルを組み込んだ構造解析(FEM)によって,現行の性能照査型設計と同じ手順に従って,構造物の安全性や使用性などの性能照査が可能になることを示した.また,安全率の設定根拠となる上記(3)の損傷探査技術の測定精度と,構造解析(FEM)の算定精度を整理することができた.
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(17 results)