2012 Fiscal Year Annual Research Report
雲解像モデルと詳細な陸面パラメータを用いた広域大気陸面相互作用の総合研究
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22246066
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
田中 賢治 京都大学, 防災研究所, 准教授 (30283625)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山田 朋人 北海道大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (10554959)
鼎 信次郎 東京工業大学, 情報理工学(系)研究科, 准教授 (20313108)
相馬 一義 山梨大学, 医学工学総合研究部, 特任助教 (40452320)
篠田 太郎 名古屋大学, 地球水循環研究センター, 助教 (50335022)
樋口 篤志 千葉大学, 環境リモートセンシング研究セン, 准教授 (90324384)
萬 和明 京都大学, 工学(系)研究科(研究院), 助教 (90554212)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 雲解像モデル / 陸面過程 / 植生パラメータ / モンスーン変動 |
Research Abstract |
雲解像モデルCReSSのバージョン3.4への更新に伴い、最新版の結合モデルの開発をさらに進めた。陸面過程モデルSiBUCについてもここ数年の畑地灌漑スキームや積雪融雪過程の更新を結合モデルに反映することにした。CReSS-SiBUCの結合部分の調整などのモデル本体の更新に加え、地表面パラメータ作成などのプリプロセッサ部分や地表面状態量の引き継ぎ部分更新が必要で、モデルの更新にはかなりの時間を要した。CReSSの最新版への更新により、長期積分を行う際にネックとなっていた大気放射過程が強化され、本研究で対象とするモンスーンの開始から終了にかけての連続計算が可能となった。しかしながら、本研究で当初掲げていた1~2kmの高解像度でアジア全域を対象とした長期計算を実施するには、本研究で導入した計算機の計算能力では限界があるため、計算対象領域をやや絞り、空間解像度もやや粗くした計算を実施することにした。 2011年のタイのチャオプラヤ川での大洪水を受け、2011年を重点解析対象年とした。過去の水文データの解析から、チャオプラヤ川で大洪水を引き起こす年の特徴として、特に雨期前半の降雨量が多いことが判明した。そこで、2011年のモンスーンオンセット時(5月~6月)を基準として、各年の衛星観測植生指標の空間相関係数が最も下がる2010年のNDVIデータを用いた実験と実際の2011年のNDVIデータを用いた実験を実施し、このような大洪水をもたらしたモンスーン変動と陸域植生の関係を検討した。 また、モデル検証用に静止気象星観測輝度温度情報から雲を抽出、判別する手法を開発した。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(16 results)