2010 Fiscal Year Annual Research Report
気候変動下の大規模ヒートアイランドの総合的環境影響評価と適応対策の研究
Project/Area Number |
22246074
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Research Institution | Saitama University |
Principal Investigator |
吉門 洋 埼玉大学, 理工学研究科, 教授 (80358324)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大岡 龍三 東京大学, 生産技術研究所, 教授 (90251470)
川本 陽一 東京大学, 工学系研究科, 助教 (70569730)
嶋田 知英 埼玉県環境科学国際センター, 温暖化対策担当, 主任研究員 (40415401)
米倉 哲志 埼玉県環境科学国際センター, 自然環境担当, 主任 (40425658)
住 明正 東京大学, サステイナビリティ学連携研究機構, 教授 (10179294)
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Keywords | ヒートアイランド / 地域環境システム / 都市大気環境 / 気候変動 / ミクロ・マクロ融合モデル |
Research Abstract |
東京のような大都市圏の大規模ヒートアイランドとその影響による気象災害や大気汚染に関して、(1)関東平野規模の空間スケールにおける既存データ解析、(2)都市内と都市圏外にわたるミクロ・マクロの観測、(3)都市熱環境モデルと地域気象・大気汚染モデルの融合による機能の向上、によってそのメカニズムを解明するとともに、(3)のモデルによる適応対策の検討と評価を行うことを目的として本研究に着手した。本年度は初年度であり、(1)に関しては首都圏の過去30年程度の期間にわたる都市化指標、および都市化の進行に対応した地域ごとの気温や風系、およびそれに伴う大気汚染濃度の分布の変化を解析するための既存文献やデータの収集・整理を進めた。(2)に関しては新規観測機材の調達遅れに伴い、各メンバーの連携による本格観測は次年度に集中的に行うこととし、本年度は試験測定および一部の経常的な測定を行うにとどまった。(3)に関しては、現段階のメソスケール気象モデルとして世界の先端標準となっているWRFモデルを基本に取り入れ、都市のミクロ構造と大規模ヒートアイランド、さらにマクロな地域気候および大気汚染構造への影響を評価可能なシミュレーションツールの再構築を行った。モデル設定条件の検討の一環として、都市熱環境に対する外部負荷条件として重要となるグローバルな気候変動の影響について議論を重ね、2010年夏季に出現した猛暑の気象構造を一つの典型と考えて詳細なデータ解析を進めることとした。
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[Journal Article] The international urban energy balance models comparison project : First results from Phase 12010
Author(s)
C.S.B.Grimmond, M.Blackett, M.J.Best, J.Barlow, J-J.Baik, S.E.Belcher, S.I.Bohnenstengel, I.Calmet, F.Chen, A.Dandou, K.Fortuniak, M.L.Gouvea, R.Hamdi, M.Hendry, T.Kawai, Y.Kawamoto, H.Kondo, E.S.Krayenhoff, S-H.Lee, T.Loridan, A.Martilli, V.Masson, S.Miao, K.Oleson, G.Pigeon, A.Porson, Y-H.Ryu, F.Salamanca, L.Shashua-Bar, G-J.Steeneveld, M.Tombrou, J.Voogt, D.Young, N.Zhang
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Journal Title
Journal of Applied Meteorology and Climatology
Volume: Vol.49
Pages: 1268-1292
Peer Reviewed
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[Journal Article] Initial results from Phase 2 of the international urban energy balance model comparison2010
Author(s)
C.S.B.Grimmond, M.Blackett, M.J.Best, J.-J.Baik, S.E.Belcher, J.Beringer, S.I.Bohnenstengel, I.Calmet, F.Chen, A.Coutts, A.Dandou, K.Fortuniak, M.L.Gouvea, R.Hamdi, M.Hendry, M.Kanda, T.Kawai, Y.Kawamoto, H.Kondo, E.S.Krayenhoff, S.-H.Lee, T.Loridan, A.Martilli, V.Masson, S.Miao, K.Oleson, R.Ooka, G.Pigeon, A.Porson, Y.-H.Ryu, F.Salamanca, G.J.Steeneveld, M.Tombrou, J.A.Voogt, D.T.Young, N.Zhang
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Journal Title
International Journal of Climatology
Volume: Vol.31
Pages: 244-272
Peer Reviewed
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