2013 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22246076
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Research Institution | Miyagi Gakuin Women's University |
Principal Investigator |
林 基哉 宮城学院女子大学, 学芸学部, 教授 (40320600)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大澤 元毅 国立保健医療科学院, その他部局等, その他 (20356009)
長谷川 兼一 秋田県立大学, システム科学技術学部, 教授 (50293494)
本間 義規 岩手県立大学盛岡短期大学部, その他部局等, 教授 (90331272)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | シックハウス / 隙間 / 内部空間 / VOC / シミュレーション / カビ採取法 / 戸建住宅 / 床下 |
Research Abstract |
研究1(スライスモデルを用いた躯体内空間の温湿度気流性状,カビ挙動性状の把握)では、これまでの実験結果をとりまとめ、カビの発生及び移動を考慮したシミュレーションの妥当性を検証した。定性的な検証にとどまったが、今後のシミュレーションの構築の基礎となった。 研究2(実験用構造体を用いた内部空間の空気質測定法の検証)では、測定場(気流性状等)を乱さないカビ等の汚染物質の採取測定方法について、床下の気中カビ数の測定時の気流の可視化を行い、既往のエアーサンプラーを用いた測定法の妥当性を検証した。また、壁体内部のカビ数測定については、チューブを介して採取する方法について検証し、捕集率に関する基礎的なデータを得た。これらによって既往の床下及び壁内を含めたカビ汚染の実態に関するデータの有用性を確認した。 研究3(実験及び測定結果,シミュレーションによる躯体内空間の空気質制御方法の検討)では、隙間ネットワーク、窓開放習慣、床下のカビ数の実態など、本研究による新たな知見を踏まえて、気密住宅における化学物質及びカビ等の空気汚染物質の挙動に関する総合的なメカニズムを想定することが可能となった。これをもとに、内部空間の化学物質発生に加えて、特に床下のカビの発生による室内濃度への影響に関する配慮の必要性を示した。床下空間については、床下の空気質維持、その基礎となる温湿度の維持、床面での気密化による室内への流入の遮断が望まれること。特に、バスユニットなどの比較的大きな経路に関する遮断の徹底が必要である。また、躯体内部空間の室内空気質への影響の最大要因である室内負圧の抑制、そのための換気設計と使用のあり方に関する課題が再確認された。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(9 results)