2010 Fiscal Year Annual Research Report
地球高層中性大気のグローバル・リモートセンシング技術に関する研究
Project/Area Number |
22246106
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
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Research Institution | Japan Aerospace Exploration Agency |
Principal Investigator |
國中 均 独立行政法人宇宙航空研究開発機構, 宇宙科学研究所, 教授 (60234465)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西山 和孝 独立行政法人宇宙航空研究開発機構, 宇宙科学研究所, 准教授 (60342622)
小泉 宏之 独立行政法人宇宙航空研究開発機構, 宇宙科学研究所, 助授 (40361505)
細田 聡史 独立行政法人宇宙航空研究開発機構, 宇宙科学研究所, 招聘研究員 (70423598)
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Keywords | 高層中性大気 / リモートセンシング / 原子状酸素 / 高速中性粒子 / イオンエンジン |
Research Abstract |
1. 高速中性粒子センサの研究開発 アバランシェ光ダイオードが高速中性粒子に対して50倍程度の増幅倍率で感度を有することが判明した。さらに感度向上を行うために、アレイ化による受信面積の拡大のために入手可能な素子のサーベイを行った。 2. イオンビーム源の小型化 観測ロケット単機による宇宙デモンストレーション実験は、本格的観測体制と比較してイオンの飛翔距離は10km程度と近距離のため大きなイオン電流よりも、搭載リソースの制限に対応し小型で省電力のプラズマ源が求められる。「はやぶさ小惑星探査機」搭載のマイクロ波放電式イオンエンジンは、直径10cmのイオン源と直径2cmの中和器から構成され、前者は150mA、後者は10mAのイオン電流を放射する能力がある。宇宙デモンストレーション実験に適合するために、小型で省電力の特徴を有し、すでに宇宙利用実績のある中和器をベースに、イオン電流を30mAに増強するための改良を行なった。 3. 宇宙実証機会の模索 観測システムを宇宙実証する機会を国内外に積極的に求めた結果、UAEドバイ国のDubaiSat-2衛星に前記中和器を搭載し、宇宙実験を行う機会を得た。機関間の協定を締結した。具体的な搭載機器の開発に着手した。また相互に複数回訪問し、情報交換、インターフェース調整を行った。 4. 研究公表及び海外研究動向の調査 海外、特にUAEドバイ国と意見交換を行なった。
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