2010 Fiscal Year Annual Research Report
連続時間確率過程を考慮したコロイド共存系での核種移行不確実性解析手法の構築
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22246124
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
長崎 晋也 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (20240723)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 知 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (10114547)
斉藤 拓巳 東京大学, 大学院・工学系研究科, 助教 (90436543)
小田 卓司 東京大学, 大学院・工学系研究科, 助教 (40436556)
山下 祐司 東京大学, 大学院・工学系研究科, 助教 (30543227)
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Keywords | 放射性廃棄物処分 / 不確実性解析 / Taguchi法 / Cs-135放出率 / モンテカルロシミュレーション |
Research Abstract |
放射性廃棄物処分の性能評価の不確実性に関する新しいアプローチ方法として,品質管理の分野で実績が上がりつつあるTaguchi法に本年度は着目をし,Taguchi法の概念を放射性廃葉物処分性能評価シミュレーションコードに導入した.導入の妥当性については,日本原子力研究開発磯構(旧核燃料サイクル開発機構)が行ったいわゆる2000年レポートとの比較,ならびにモンテカルロシミュレーション(新規に開発)との比較を通して確認を行った.本年度は,とくに人工バリア内における核種の吸着分配係数,実効拡散係数,ならびにベントナイト密度の3パラメータに着目をし,2000年レポートおよびそれ以降に文献に公開された研究成果に基づいて,これら3パラメータの振れ幅や中央値,平均値を別途評価し,それらのデータを用いた. その結果,例えばCs-135の人工バリア外側境界における放出率は,2000年レポートでの評価結果(決定論的評価手法に基づく)に比べてより早い時間に最大値に到達する確率が高いこと,しかしその最大値は2000年レポートで示された値とほぼ同等である確率が高いことなどを示すことができた. さらに,品質管理の分野ではTaguchi法が適用できるパラメータの変化幅が小さいことから,オーダーでのパラメータ値の変化を考慮するときの結果の妥当性や正当性,相互に依存するパラメータについてどれだけの数のパラメータを同時に考慮することが可能なのか,どれだけの階層について適用できるのか,妥当性の検証方法には何が適切かなどについても検討を行った.
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Research Products
(1 results)