2012 Fiscal Year Annual Research Report
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22247007
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Research Institution | Rikkyo University |
Principal Investigator |
黒岩 常祥 立教大学, 理学部, 特定課題研究員 (50033353)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中村 宗一 琉球大学, 理学部, 教授 (00201674)
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Project Period (FY) |
2010-05-31 – 2013-03-31
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Keywords | 色素体分裂マシン / ミトコンドリア分裂マシン / 液クロ・MS / プロテオーム / TOP遺伝子 / オーロラキナーゼ遺伝子 / 真核細胞の基本構成 |
Research Abstract |
本研究の目的は、23年度の研究成果を基盤に研究を進め、ミトコンドリアと色素体の分裂マシンの複合構造と機能の全貌を解明することであった。次の項目について解析を行うこととした。 1.オルガネラ分裂マシンを構成する全タンパク質とその遺伝子の同定:ミトコンドリアと葉緑体の単離複合分裂マシンを液クロ・MSで解析すると約60種のタンパク質が検出された。この中から、分裂期初期にのみ出現するタンパク質を抽出し、21個のタンパク質があることが分かった。更にこの中で分裂マシン複合体の活動に関わる遺伝子の特定を行い、分裂マシンに局在するタンパク質の中から遺伝子(TOP)を発見した。 2.オルガネラ分裂マシンの収縮を促す新たなタンパク質の解析:単離したミトコンドリアと葉緑体の分裂マシン複合体の中に1.で述べたTOPが入っている事が分かってきた。これがどのように分裂マシンの収縮を促すかを解析した。その結果、新たに、TOPの指令を受けて分裂マシンの収縮に関与する、新規オーロラキナーゼを発見した。遺伝子破壊等の実験の結果、このタンパク質が分裂マシンの収縮を促していることが明らかとなった。 3.上記1.2.の解析から分かった全オルガネラの分裂増殖を統御する遺伝子(TOP)の機能解析による新たな細胞増殖モデルの提示: TOPがオルガネラのみならず細胞核の分裂にも関与することが分かり、細胞内全オルガネラの分裂増殖を統御するTOPを中心にした細胞増殖モデルを提唱した。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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