2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22247038
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Research Institution | Mimasaka University |
Principal Investigator |
曽根 良昭 美作大学, 生活科学部, 教授 (60145802)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 生理人類学 / 食環境 / 自律神経 / 中枢神経 / 食の適応 |
Research Abstract |
タイ国での食のグローバリゼーションについては平成23年度に行った食品摂取状況調査の採取データを分析したところ、調査を行ったタイ・北部のチェンマイでは伝統的な食事が依然主な日常食であり食のグローバリゼーションの影響はまだ少ないことが分かり食のグローバリゼーションの進行は世界的には均一ではないことが検証された。 日本においては食のグローバリゼーションに伴って新たに(日本の伝統食にはあまり用いられない)加えられたため日本人にとってあまり好まれない食材(嫌いな食材)について、その摂取時における生理的影響を中枢神経の反応の指標として脳血流量を、自律神経活動の指標として心拍数・血圧・交感神経活動度を測定して評価した。その結果心拍数は嫌いな食品のときは比較食摂取時に較べ有意に上昇し、平均血圧は比較食の時は低下しているのに対し、嫌いな食品のときは有意に上昇した。交感神経活動度においては嫌いな食品を見せた時の変化は比較食の変化に対して有意に上昇した。脳血流量は嫌いな食品を食べた時の方が比較食品を食べた時よりもが上昇する場合が多く、上昇の大きさも大きかったため、嫌いな食品を食べるとよりストレスを感じることがわかった。以上のように食のグローバリゼーションに伴って日本の食事に新しく導入された食材の摂取は人の自律・中枢神経系に対して”負”の影響を与える可能性が示唆・検証された。 ポーランドに於いて平成24年度中に行う予定であった食のグローバリゼーションによる恒常性維持負荷度についての調査・研究については平成24年中にその詳細な計画を決定し、平成25年6月に実施することとなった(平成25年にこの調査・研究に必要な経費を繰り越した)。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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