2013 Fiscal Year Annual Research Report
疫病菌交配ホルモンの化学・生物学的解明と受容体探索
Project/Area Number |
22248012
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
小鹿 一 名古屋大学, 生命農学研究科, 教授 (50152492)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
矢島 新 東京農業大学, 応用生物科学部, 准教授 (30328546)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 疫病菌 / Phytophthora / 交配ホルモン / 有性生殖 / 微生物 / 生理活性 / 受容体 |
Research Abstract |
1.受容体細胞内分布解析 前年度は、α1蛍光プローブを合成し疫病菌A1, A2株の菌糸の染色を試みたが、蛍光顕微鏡下では明瞭な差異は見られなかった。その原因として、脂溶性のαホルモン部分が菌体細胞壁に非特異的に吸着することが考えられた。そこで、プローブの脂溶性を抑えるためにリンカーをポリエチレングリコールに変えた2種類の蛍光プローブ(α1-PEG-Alexa488, α1-Acp-PEG-Alexa488)を合成しA2交配型選択的な蛍光染色を調べた。しかし、前年度と同様に両交配型の染色強度に差は見られなかった。αホルモン自体が脂溶性を有しているため生体を対象とした実験では非特異的染色は避けられないことがわかった。 2.受容体タンパク質解析 両交配型菌体からタンパク質を抽出しアフィニティー精製を行った。すなわち、α1をPEGリンカーを介して磁気ビーズに固定して受容体精製プローブを調製し、菌体から分画した細胞質と核から抽出したタンパク質に加えインキュベートし、結合タンパク質を電気泳動法により調べた。しかし、いずれのタンパク質画分にもA2特異的に結合し、且つα1の添加により消失するバンドは検出できなかった。この原因として、受容体の発現量が極めて低いことが考えられた。そこで、前述の蛍光プローブを異なる条件(培地、培養日数)で培養した菌体タンパク質とインキュベートしゲル濾過カラムを用いてHPLCで分析した。しかし、どの条件でもタンパク質溶出時間にA2交配型特異的な蛍光ピークは観測されなかった。今後は、α1を受容体に共有結合させるフォトアフィニティー標識実験を行う予定である。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(7 results)